2025年4月-5月にかけて日本企業の決算が多くありました。日本企業は3月締めの企業が多く、2024年度(2024年4月~2025年3月)の決算が確定し、配当金も確定しました。
直近の日本企業は株主還元姿勢も強くなってきており、配当金の増配を発表する企業がたくさん出てきている印象です。
ある程度投資金が増えてくると、新たに投資するより、既に投資した銘柄の増配の方が配当金を増やすということに対して圧倒的に効率が良くなってきます。
今回の決算で、自分の保有銘柄の1年間での増配状況について整理し、共有することで、増配の威力をお伝えしたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- 増配の良さを知りたい人
保有銘柄の増配・減配内容詳細
僕が保有している日本株式の個別銘柄において、23年度から24年度の増配(減配)状況、及び今期の配当予想状況一覧を以下に示します。(配当金に変化が無かった銘柄は除く)
銘柄 | 23年度 | 24年度 | 増配率(23→24年度) | 25年度予想 | 増配率予想 |
---|---|---|---|---|---|
INPEX | 74 | 86 | 16.2% | 90 | 4.7% |
積水ハウス | 123 | 135 | 9.8% | 144 | 6.7% |
キリンHD | 71 | 71 | 0.0% | 74 | 4.2% |
ビックカメラ | 15 | 33 | 120.0% | 40 | 21.2% |
J.フロントリテイリング | 36 | 52 | 44.4% | 54 | 3.8% |
三越伊勢丹HD | 34 | 54 | 58.8% | 60 | 11.1% |
すかいらーくHD | 7 | 18.5 | 164.3% | 20 | 8.1% |
宮地エンジニアリングG | 96 | 97.5 | 1.6% | 97.5 | 0.0% |
花王 | 150 | 152 | 1.3% | 154 | 1.3% |
武田薬品 | 188 | 196 | 4.3% | 200 | 2.0% |
アステラス製薬 | 70 | 74 | 5.7% | 78 | 5.4% |
ENEOSホールディングス | 22 | 26 | 18.2% | 30 | 15.4% |
日産自動車 | 20 | 0 | -100.0% | 0 | 0.0% |
本田技研 | 68 | 68 | 0.0% | 70 | 2.9% |
ユナイテッドアローズ | 55 | 63 | 14.5% | 74 | 17.5% |
三菱商事 | 70 | 100 | 42.9% | 110 | 10.0% |
高島屋 | 18.5 | 24.5 | 32.4% | 26 | 6.1% |
三菱UFJフィナンシャルG | 41 | 64 | 56.1% | 70 | 9.4% |
三井住友フィナンシャルG | 90 | 122 | 35.6% | 136 | 11.5% |
みずほフィナンシャルG | 105 | 140 | 33.3% | 145 | 3.6% |
オリックス | 98.6 | 120.01 | 21.7% | 120.01 | 0.0% |
三菱HCキャピタル | 37 | 40 | 8.1% | 45 | 12.5% |
日本航空 | 75 | 86 | 14.7% | 92 | 7.0% |
ANAホールディングス | 50 | 60 | 20.0% | 60 | 0.0% |
日本電信電話 | 5.1 | 5.2 | 2.0% | 5.3 | 1.9% |
KDDI | 70 | 72.5 | 3.6% | 80 | 10.3% |
四国電力 | 30 | 40 | 33.3% | 50 | 25.0% |
23年度→24年度では、24銘柄が増配、1銘柄が減配の結果となりました。
24年度→25年度予想では、23銘柄が増配予想となっています。
直近の日本株は株主還元意識が高くなっていることもあり、増配を発表することが多いです。
メガバンク等の金融業界の増配は安定してきてますし、小売業も強いですね。
日産自動車の無配は自分自身にとってはかなりの痛手でした。。。ここまで急激に業績が悪化するとはまったく読めませんでした。
増配額について
上記の銘柄の配当状況は説明した通りですが、実際の保有数に応じた配当増額状況については、
- 2023年度→2024年度・・・+43,291円
- 2024年度→2025年度(予想)・・・+30,000円
といった状況です。年間で増配だけで4万円配当金が増えるのは嬉しい限りですね。
4%利回り計算で、43,291円の増配を手に入れるには、1,082,275円の投資が必要になりとなります。
しかし、増配は特に新たに投資することなく、配当金が増額されるといった配当金を増やすことに対して大きな威力をもっています。
従って配当金を狙った投資では、その時点での利回りだけでなく、配当金の過去からの推移を良く見て増配されているかを確認することが非常に重要になってきます。
また、こうやってしっかり整理すると、投資を継続するモチベーションにもなりますね。
ただ、直近は増配が多いのでよいですが、もちろん減配のリスクがあることを忘れてはいけません。
まとめ
今回は、24年度年間での自分自身が保有している日本株の増配・減配銘柄、及び実際の増配額を説明させて頂きました。
保有していない銘柄以外でも増配や自社株取得を発表する企業は多く、株主還元にも好評な発表が多かった印象です。
ずっと長い間低迷していた日本株ですが、インフレも起き始め、給与上昇をする企業も少しずつ増えてきて、新NISAが始まり投資意欲も国内は高まってきているため今後に期待したいところです。
今回紹介したように増配の威力は凄まじく、どんどん不労所得が増えていきます。
ある程度の配当金を得るようになると、更に実感します。新たに投資するより、増配の方が圧倒的に効率が良いです。
高配当日本株投資の初心者には以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」がオススメです。この本を読んで、高配当株や増配株を勉強して、投資することを推奨します。
続編も出ています。