10-11月にかけて日本企業の決算が多くありました。
4-3月締めの企業は中間決算、1-12月締めの企業は第三四半期決算が報告されています。
直近の日本企業は株主還元姿勢も強くなってきており、配当金の増配を発表する企業がたくさん出てきている印象です。
ある程度投資金が増えてくると、新たに投資するより、既に投資した銘柄の増配の方が配当金を増やすということに対して圧倒的に効率が良くなってきます。
今回の決算で、自分の保有銘柄の増配状況について整理し、共有することで、増配の威力をお伝えしたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- 増配の良さを知りたい人
保有銘柄の増配内容詳細
まず、僕の10月初時点での一年間の配当金見積もりについてですが、
2023年10月時点での年間配当金予想額:約43万円
といった状況でした。
これは、保有している銘柄で配当予想があるものはその金額を使用し、配当予想が無い銘柄は前回の実績を使用し、その金額と保有数をかけた値になっています。
ちなみに保有している数は約30銘柄です。
これだけの配当金を得るには1,000万円以上は株式に投資をしていないと一般的には難しいですが、これくらいの配当金を得ると増配の凄さが実感できるようになってくると思います。
この状況で、僕が保有している日本株式の個別銘柄の内、10月から11月に決算発表があり、増配を発表した企業での配当金の結果を以下に示します。
決算発表日 | 銘柄名 | 保有数量 | 今期配当当初予想 | 24年配当予想 | 増配額 | 保有数量×増配額 |
---|---|---|---|---|---|---|
10/11 | ビッグカメラ | 100 | 15 | 18 | +3 | +300 |
10/31 | 日本航空 | 100 | 40 | 60 | +20 | +2,000 |
10/31 | ANAホールディングス(株) | 100 | 0 | 30 | +30 | +3,000 |
11/10 | 三越伊勢丹HD | 100 | 16 | 24 | +8 | +800 |
11/13 | みずほフィナンシャルG | 100 | 95 | 100 | +5 | +500 |
11/14 | 三井住友フィナンシャルG | 100 | 250 | 270 | +20 | +2,000 |
全部で6銘柄が増配を発表しました。
自分の保有量×増配額を計算しますと、計8,600円の増配になります。
本年5月の12銘柄、計13,940円までは及ばないものの、まずまずの増配をしてくれて嬉しい限りです。
4%利回り計算で、8,600円の増配を手に入れるには、税金を考えないと215,000円の投資が必要になり、税金考慮すると約27万円も投資が必要となります。
5月の増配分も含めると、22,540円の増配ですから、同様に計算するとこの額の配当金を得るには新たに約70万円(税金考慮)もの投資が必要となります。
しかし増配は特に新たに投資することなく、配当金が増額されるといった配当金を増やすことに対して大きな威力をもっています。
従って配当金を狙った投資では、その時点での利回りだけでなく、配当金の過去からの推移を良く見て増配されているかを確認することが非常に重要になってきます。
また、こうやってしっかり整理すると、投資を継続するモチベーションにもなりますね。
ただ、今年は増配が多いのでよいですが、もちろん減配のリスクがあることを忘れてはいけません。
着目増配銘柄
上記6銘柄のうち、特筆すべき銘柄を記述します。
1.ANAホールディングス(株)
コロナの影響による業績悪化から20年3月~23年3月まで無配が続いておりましたが、ついに復配となりました。
5期ぶりの復配になります。
しかもいきなり30円/株もの額でホルダーとしては嬉しい限りです。
配当利回りは0.96%(11/17時点の株価3,124円計算)と低く、高配当銘柄とは呼べないですが、復配できてということで特筆させていただきます。
他にも株主優待もあり、配当性向予想も17.5%ですので、まずはコロナで悪化した財政を取り戻して頂くのが先決ですが、魅力的な銘柄になってきていると思います。
2.三井住友フィナンシャルG
続いては、三井フィナンシャルGです。
今期の配当予想を期初予想の250円から20円の増配として、270円/株を発表しました。前期は240円/株でしたので、前期+30円/株になります。
5月にも増配を発表されていたので、まさかここまで上げてくるとはびっくりしました。
今回決算前の配当推移を以下に示しますが、増配を繰り返してきており、今後も期待したいところです。
まとめ
今回は、10ー11月の決算で自分自身が保有している日本株の増配銘柄、及び実際の増配額を説明させて頂きました。
保有していない銘柄以外でも増配や自社株取得を発表する企業は多く、各企業の業績は好調、かつ株主還元にも好評な発表が多かった印象です。
ずっと長い間低迷していた日本株ですが、インフレも起き始め、給与上昇をする企業も少しずつ増えてきて、更に来年から新NISAが始まるといったことから、少し変化が見られて今後に期待したいところです。
今回紹介したように増配の威力は凄まじく、どんどん不労所得が増えていきます。
ある程度の配当金を得るようになると、更に実感します。新たに投資するより、増配の方が圧倒的に効率が良いです。
高配当日本株投資の初心者には以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」がオススメです。この本を読んで、高配当株や増配株を勉強して、投資することを推奨します。
続編も出ています。