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個別銘柄分析

キリンホールディングスの銘柄分析【高配当日本株】

今回は、ビールメーカーのキリンビール、清涼飲料水メーカーのキリンンビバレッジ等を傘下に持つキリングループの持株会社であるキリンホールディングス株式会社についての銘柄分析をまとめていきます。

1907年(明治40年)2月23日に麒麟麦酒株式会社として設立され、2007年7月1日持株会社化に伴い現在の社名に変更されています。

三菱グループの一員でもあります。

主な事業はビールや飲料のメーカーで、他にも健康食品や医薬品などを製造および販売しています。

ビールで誰もがしっている会社ですが、直近は株価が低迷していることもあり高配当株水準となっている当社の銘柄分析を実施したいと思います。

この記事はこんな人にオススメ!
  • 日本株の高配当投資に興味がある人
  • キリンホールディングスの投資を検証している人

直近の決算

1.2023年 第2四半期

2023年8月に発表された、2023年度12月期 第2四半期決算では、売上高は前年比5.8%増の9,702億円純利益は同42.1%減の320億円でした。売上と事業利益は増収増益でしたが、ミャンマー事業の連結除外に伴い純利益は減益となっています。

(引用元:キリンホールディングス決算資料)

2.2023年12月期予想

同時に発表された、2023年12月期予想は、売上高は前年比6.3%増の2兆1,150億円純利益は同1.8%増の1,130億円と共に増額の見込みです。

コスト高騰が背景にありますが、価格改定等で対応していくようです。

(引用元:キリンホールディングス決算資料)

売上高・最終利益推移

図.売上高推移(2013年~)
図.純利益推移(2013年~)

上図は2013年からの売上高と最終利益推移です。

売上高は横ばいで、利益についても2017年をピークに下がり、直近は少し回復してきてはいるものの、あまり良い推移になっているとは言えないですね。

2015年にはブラジルでの事業悪化により、上場来初の赤字になっており、そのブラジル事業も結局は撤退しました。

配当金推移

配当については、1949年の上場以来、通常の配当では一度も減配せずに安定した配当を継続しています。

リーマンショック、コロナ流行の際も減配していないのは心強いです。

2014年12月期からの配当金推移を下記グラフに記載します。

図.配当金推移(2014年~)

2023年12月期は2022年と同額の69円/株を予想しております。

一方、配当性向の推移は以下の通りです。

図.配当性向推移(2014年~)

22年12月期の配当性向は51.1%と少し高めになっています。

会社としての配当方針は、以下の通り、連結配当性向を40%以上としています。

直近は40%より高止まりしている点が少し懸念材料です。

株主優待

キリンは株主優待も用意されております。

100株以上保有で以下①から⑤のいずれかを選択

  1. キリンビール詰め合わせセット(合計4本)
  2. 清涼飲料の詰め合わせ(合計7本)
  3. 機能性表示食品
  4. キリンシティお食事券(1,000円相当)
  5. 「交益財団法人 交通遺児等育成募金」への寄付(1,000円)

1,000株以上保有で以下①から⑥のいずれかを選択

  1. キリンビール詰め合わせセット(合計12本)
  2. 清涼飲料の詰め合わせ(合計17本)
  3. メルシャンワイン詰め合わせ
  4. 機能性表示食品
  5. キリンシティお食事券(3,000円相当)
  6. 「交益財団法人 交通遺児等育成募金」への寄付(3,000円)

権利確定月は12月になります。

優待でキリンの商品を選ぶことが出来ますので、優待も大きな魅力の一つですね。

株価推移

(画像引用:SBI証券

2018年後半からの株価推移ですが、1,800~2,400円付近のレンジが続いていますね。

コロナで大きく落ちたわけでもなく、現時点もそれほど回復していません。

基礎情報

基礎情報については以下の通りです。

PER(会社予想)15.03倍
PBR(実績)1.60倍
1株配当(23/12予想)69円
予想配当利回り3.29%
配当性向(23/12予想)49.5%
(株価は2023年10月13日の終値2,097.5円)

予想配当利回りは3.29%です。

株価はいまいちですが、配当金はしっかり減配されずに徐々に増配されているためそこそこの高配当になっていますね。

事業内容

ビール事業から始まったキリンは、その後、飲料等の食領域において事業を展開し、1980年代以降に発酵・バイオテクノロジーを活用し、医療域、ヘルスサイエンス領域へと事業領域を拡大しています。

(引用元:キリンホールディングスホームページ)

国内ビール市場では、アサヒビールに次ぐ2位ですが、差は僅差でトップを常に争っています。

しかし、国内ビールの市場は衰退傾向にありますので、海外展開や医療域、ヘルスサイエンス領域の事業発展が必要です。

下記に2022年度の事業利益の割合を事業別に示していますが、国内ビール以外でもオセアニアを中心とした酒類の事業であったり、他の医薬事業での収益を得られております。

最近は、下図のように健康に関する商品も増えてきています。

(引用元:キリンホールディングスホームページ)

健康に対しての関心が年々高まってきていますので、こういった事業での伸びに期待したいところです。

まとめ

キリンホールディングスについての銘柄分析を整理しました。

  • 決算:23年第2四半期は売上高は増収も、ミャンマーの影響で純利益は減額。23年12月期は前期から増収増益予想
  • 売上、利益の伸びはいまいち
  • 株主還元:配当性向40%以上を方針としているが、直近は40%以上高止まり
  • 株価:直近は1,800円~2,200円で停滞
  • 事業内容:ビール、飲料水以外に医薬、ヘルスケア領域、海外事業等多角的に展開

これまでの点を踏まえてのキリンホールディングスへの投資判断です。

現時点100株保有していますが、売上、利益の状況から様子見にしたいと思います。更に株価が下落した場合は、配当の安定性が担保されていると判断できる場合は追加で購入したいと考えています。

僕は、日本株の個別投資、投資信託の一部は「楽天証券」、米国株、積立NISAはSBI証券を使用しています。

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