2024年1月末-3月初にかけて日本企業の決算が多くありました。
4-3月締めの企業は第三四半期決算、1-12月締めの企業は本決算が報告されています。僕の保有している日本株の企業はほとんどこれに当てはまります。
直近の日本企業は株主還元姿勢も強くなってきており、配当金の増配を発表する企業がたくさん出てきている印象です。
ある程度投資金が増えてくると、新たに投資するより、既に投資した銘柄の増配の方が配当金を増やすということに対して圧倒的に効率が良くなってきます。
今回の決算で、自分の保有銘柄の増配状況について整理し、共有することで、増配の威力をお伝えしたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- 増配の良さを知りたい人
保有銘柄の増配・減配内容詳細
まず、僕の1月初時点での一年間の配当金見積もりについてですが、
2024年1月時点での年間配当金予想額:約50万円
といった状況でした。
これは、保有している銘柄で配当予想があるものはその金額を使用し、配当予想が無い銘柄は前期の実績を使用し、その金額と保有数をかけた値になっています。
ちなみに保有している数は約35銘柄です。
これくらいの配当金を得ていると増配の凄さは実感できます。
僕自身、約30万円/年の配当金を得るようになってから増配の素晴らしさが分かってきました。
この状況で、僕が保有している日本株式の個別銘柄の内、1月から3月に決算発表があり、増配を発表した企業での配当金の結果を以下に示します。
決算発表日 | 銘柄名 | 保有数量 | 前期※・今期配当当初予想 | 24年配当予想 | 増配額 | 保有数量×増配額 |
---|---|---|---|---|---|---|
2/7 | 花王 | 100 | 150 | 152 | +2 | +200 |
2/13 | JT | 100 | 188 | 194 | +6 | +600 |
2/13 | INPEX | 100 | 74 | 76 | +2 | +200 |
2/14 | 楽天 | 100 | 未定(22年12月期:4.5円) | 未定(23年12月期:0円) | -4.5 | -450円 |
2/14 | キリンホールディングス | 100 | 69 | 71 | +2 | +200 |
2/14 | すかいらーくホールディングス | 100 | 6 | 10 | +4 | +400 |
3/7 | 積水ハウス | 100 | 118 | 125 | +7 | +700 |
全部で6銘柄が増配、1銘柄が実質減配を発表しました。
自分の保有量×増配額を計算しますと、計1,850円の増配になります。
- 2023年5月・・・12銘柄増配、+13,940円
- 2023年10-11月・・・6銘柄増配、+8,600円
上記のように過去の増配には及ばないものの、増配をしてくれて嬉しい限りです。
4%利回り計算で、1,850円の増配を手に入れるには、46,250円の投資が必要になりとなりますね。
上記も含めると、24,390円の増配ですから、同様に計算するとこの額の配当金を得るには新たに約60万円(税金未考慮)もの投資が必要となります。
しかし増配は特に新たに投資することなく、配当金が増額されるといった配当金を増やすことに対して大きな威力をもっています。
従って配当金を狙った投資では、その時点での利回りだけでなく、配当金の過去からの推移を良く見て増配されているかを確認することが非常に重要になってきます。
また、こうやってしっかり整理すると、投資を継続するモチベーションにもなりますね。
ただ、直近は増配が多いのでよいですが、もちろん減配のリスクがあることを忘れてはいけません。
今回楽天のように実質前期から減配となってしまうこともありますので注意が必要です。
着目増配銘柄
上記7銘柄のうち、特筆すべき銘柄を記述します。
1.花王
まずは花王ですが、ご存知のとおり、日本企業で連続増配1位の企業です。
2023年12月期の本決算発表でしたが、2023年12月期は前期+2円の150円と連続34期増配を記録しました。
また2024年期も+2円増配の152円予想と連続35期増配に期待がかかります。
一方、2023年12月期の配当性向は158.9%と100%を上回る状態になってしまっているので、意地でも増配を継続してくれているようにも見え、今後も増配できるのか心配な点ではあります。
2.積水ハウス
続いて積水ハウスです。
積水ハウスの決算は変わっていて、2-1月決算ですので、2023年2月1日~2024年1月31日の本決算となります。
配当金については、2023年度は元々118円予想でしたが、結果として123円と前期+13円増配となり、更に2024年度は+2円の増配で125円予想となっています。
積水ハウスは入金も4月と他の企業が少ないタイミングで実施してくれるので、毎月の配当金平準化にも地味に嬉しい銘柄です。
昨年秋に下落した時に購入できて良かったです。
まとめ
今回は、2024年1ー3月の決算で自分自身が保有している日本株の増配・減配銘柄、及び実際の増配・減配額を説明させて頂きました。
保有していない銘柄以外でも増配や自社株取得を発表する企業は多く、各企業の業績は好調、かつ株主還元にも好評な発表が多かった印象です。
ずっと長い間低迷していた日本株ですが、インフレも起き始め、給与上昇をする企業も少しずつ増えてきて、今年から新NISAが始まり、日経平均も最高値を超えたことから、少し変化が見られてきており今後に期待したいところです。
今回紹介したように増配の威力は凄まじく、どんどん不労所得が増えていきます。
ある程度の配当金を得るようになると、更に実感します。新たに投資するより、増配の方が圧倒的に効率が良いです。
高配当日本株投資の初心者には以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」がオススメです。この本を読んで、高配当株や増配株を勉強して、投資することを推奨します。
続編も出ています。