今回は、前回の記事の続きで、年末までに、購入を狙っている「日本高配当株」5選についてのまとめのその2として、残りの2選を紹介します。
前回紹介した銘柄は、
- 三菱HCキャピタル
- 積水ハウス
- ENEOSホールディングス
となっています。
分散等の影響から、所持している株によって狙いたい株は人それぞれだとは思いますので、一つの参考としていただけれと思います。
特に高配当株投資を行う場合であれば、今回紹介するものは王道である銘柄が大半となっていますので、最後までご覧いただくと幸いです。
- 高配当株の購入を検討している方
- 安定した日本高配当株を買いたいけど、どれを購入してよいか悩んでいる人
それでは、始めたいと思います。
9433:KDDI(株)
4つ目に紹介する銘柄はKDDIです。auブランドの携帯でおなじみの総合通信大手会社で、高配当株では雑誌やネット記事でたびたび取り上げられる会社ですね。
高配当日本株としては王道中の王道です。
1.直近の決算
2022年11月2日に発表された、2023年3月期第二四半期決算では、4-9月の連結最終利益は昨年比2.0%減の3,544億円でした。
最近話題となっていた通信障害への対応や燃料高騰の影響を受け減益になっています。
元々の通期業績予想に対する進捗率は、5年平均の55.8%を下回る51.5%にとどまっていますが、通期の連結最終利益予想は6,880億円を据え置いています。
従来は年度の後半の利益が下がる傾向にあるようですので、残り半年でどれだけ挽回できるのか?といったところでしょうか。
2.最終利益推移
2018年からの通期最終利益推移についてですが、増加傾向にあります。
コロナ渦でも利益を伸ばしているのが素晴らしいですね。
通信領域以外でもデジタル変革(DX)の事業等にも取り組み収益を伸ばしています。
一方、従来の携帯電話ビジネスは料金の値下げ等もあり、今後の利益増加は難しいと考えられます。
3.配当金推移
2018年からの配当推移を上記グラフに記載します。
配当金は20年増配を続けている、増配銘柄としても有名です。
23年3月期も増配を予想しているため、達成されれば21期連続増配となります。
リーマンショックの時も、コロナショックの時も増配しています。
この点は非常に魅力的ですね。
22年3月期の配当性向は41.7%でした。
会社としての配当に対する考えは、「配当性向40%超」と「利益成長に伴うEPS成長」の相乗効果により、今後も、持続的な増配を目指すとしてます。
事業の成長と連続増配の記録から、減配される可能性は低いものと考えられます。
また、100株以上保有でカタログギフトの株主優待があるのも魅力です。
下図のように保有株数、保有期間によってギフトの中身が変わってきます。
4.株価推移
2018年からの推移ですが、今年に入ってから急激に上昇しています。
現在の値は少し高値だなと感じています。
直近の決算発表からは少し下落傾向にあります。
5.基礎情報
基礎情報については以下の通りです。
PER(会社予想) | 12.9倍 |
PBR(実績) | 1.74倍 |
1株配当(23/3予想) | 135円 |
配当利回り(予想) | 3.34% |
配当性向(23/3予想) | 42.8% |
(株価は2022年11月16日の終値4,036円)
予想配当利回りは3.34%とまあまあの利回りですね。
ただ他にもより高配当な銘柄はあるので、安定性、増配が魅力です。
6.投資判断
これまでの点を踏まえてのKDDIへの投資判断についてです。
ディフェンシブ株として有名である点、増配を続けている点、DX、金融、エネルギー等通信以外の領域にも投資をしていることへの将来性等踏まえて、長期保有はしたい銘柄です。
また僕自身まだ保有できていないので、購入したい気持ちがあります。
ただ、一方で現在の値段は少し高い状態であると思っています。
決算発表後、徐々に下がってきているので、株価がもう少し下がったタイミングでの購入検討をしたいと思います。
今年中に3,500-3800付近まで下落する機会があったら購入はしたいなと思います。
8306:(株)三菱UFJフィナンシャルグループ
5つ目の最後に購入を検討したい銘柄は三菱UFJフィナンシャルグループです。
メガバンクでトップの企業です。
僕自身も給料の振込等でお世話になっております。
1.直近の決算
2022年11月14日に発表された、2023年3月期第二四半期決算では、4-9月の連結最終利益は昨年比70.4%減の2,310億円でした。
MUB(ユニオン・バンク・オブ・カリフォルニア)を売却したことによる会計処理に関連した損失があり、減額になっていますが、株式譲渡後に特別利益が入り、それを加味すると、6,792億円になります。(昨年比約13%減)
元々の通期業績予想に対する進捗率は、MUBの影響を取り除くと68%になっており、通期の連結最終利益予想は1兆円を据え置いています。
また、5月公表の3,000億円に加え、新たに1,500億円の自己株式取得を表明しました。
2.最終利益推移
2018年からの通期最終利益推移についてですが、コロナの影響を受け2020年は大きく下がりましたが、昨年からは戻ってきており1兆円を超え、23年度予想もちょうど1兆円予想です。
3.配当金推移
2018年からの配当推移を上記グラフに記載します。
直近は21年3月は増配されなかったものの、しっかり上がってきています。
23年3月期も増配を予想しています。
22年3月期の配当性向は31.7%でした。
会社としての配当に対する考えは、「配当金の累進的な引き上げ」と「23年度までに配当性向40%への累進的な引き上げを目指す」としてます。
23年度以降はどうなるかまだ分かりませんが、株主還元を考えている印象があります。
4.株価推移
2018年からの推移です。コロナ時に400円を切る時期がありましたが、現在は戻している状態です。
直近は下落傾向にあります。
5.基礎情報
基礎情報については以下の通りです。
PER(会社予想) | 8.77倍 |
PBR(実績) | 0.53倍 |
1株配当(23/3予想) | 32円 |
配当利回り(予想) | 4.45% |
配当性向(23/3予想) | 39.5% |
(株価は2022年11月16日の終値719.5円)
予想配当利回りは4.45%と高利回りになっております。
一方でメガバンクの配当は利回りが一般的に高い場合が多いため、それと比較するとまだまだ高くなる場面がありそうです。
6.投資判断
三菱UFJフィナンシャルグループへの投資判断についてです。
現在の僕自身の平均取得単価は704円ですから、その付近の値段になったら、納得感をもって購入できると考えています。
他のメガバンクである三井住友フィナンシャルGも魅力的で、保有株数を増やしたいですが、決算の影響を受け株価が上昇しております。他のメガバンクは増配をすることにもなりましたしね。
三菱UFJフィナンシャルグループのみが他のメガバンクと比較して、決算が良い受け入れをされていないため、逆にチャンスと考えて仕込んでいくことを検討していきます。
まとめ
今回は、2022年の年末までに、購入を狙っている「日本高配当株」5選を紹介しました。
まとめますと、
- 三菱HCキャピタル…22年連続増配が魅力。積極的に購入を検討
- 積水ハウス…直近の決算で大幅な配当金増配を決定。株価が下がったら購入を検討
- ENEOSホールディングス…もう少し下がったら追加での購入検討
- KDDI…20年連続増配が魅力でディフェンシブ銘柄。今は高値のため下落する機会があれば購入し長期保有
- 三菱UFJフィナンシャルグループ…他のメガバンクより決算はネガティブだが積極的に購入を検討
となっています。
参考になれば幸いです。
ちなみに僕は、日本株の個別投資、投資信託の一部は「楽天証券」、米国株、積立NISAは「SBI証券」を使用しています。
複数の証券会社を活用するのはおすすめですので、まだ口座を開いていない方は是非検討してみてください。
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