今回は2023年11月1日に発表がありました、アステラス製薬の2024年3月期の第二四半期決算内容について整理していきたいと思います。
アステラス製薬については、過去以下の記事で紹介しています。
僕自身も当銘柄に投資をしているため、すごく気になっている銘柄です。
高配当株としても人気が高い銘柄であり、直近株価も下落しているため、気になっている人も多いと思います。
今回の決算内容で、前回からの変化点やそれを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- アステラス製薬の投資を検証している人
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続編も出ています!
第二四半期決算内容
アステラス製薬は4-3月締めですので、今回の決算は2024年3月期の第二四半期(4-9月)決算となります。
その内容は売上高が7,671億円(前期は7,622億円、+0.6%)、純利益は317億円(前期は964億円、-67.2%)の結果でした。
売上高は前期を上回り、通期予想の進捗率も50.5%とまずまずの結果でしたが、純利益は数字としてはかなり悪い値となってしまいました。
純利益が大きく下がった要因は、今回の決算から買収した会社の影響を反映した業績としたことが主です。
売上収益は前期よりも増加しているため、薬の売れ行きはそれほど悪い状態ではないようです。
通期業績予想の修正内容
続いて通期業績予想の修正についてです。
通期では売上高は1兆6,080億円(8月時点の予想:1兆5,200億円[+880億円、+5.8%])と予想を上方修正、純利益は850億円(8月時点の予想:2,040億円[-1,190億円、-58.3%])と予想を下方修正しております。
修正の大きな要因は、先述した会社買収の影響です。
買収の影響がなかった場合の営業利益も決算資料に記載されており、期初予想を上回る内容であるとのことです。
配当金等
気になる配当金についてです。
純利益が減ってしまいましたが、中間35円/株、期末35円/株で、年間配当70円/株と変更はありませんでした。
創設されてから減配は実施していないので、そう簡単には減配には至らないと思っております。
しかし、予想EPSは47.39円ですので、配当性向は100%を上回ってしまう状態になるので、業績がこのままだと心配なところです。
株価等
決算を受け、株価は11月1日終値1,944円→11月2日始値1,824円と大きく下落しました。
その後も下落を続け、年初来安値の1,764.5も記録しています。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 37.77倍 |
PBR(実績) | 1.96倍 |
1株配当(24/3予想) | 70円 |
予想配当利回り | 3.91% |
配当性向(24/3予想) | 148% |
まとめ
アステラス製薬についての2024年3月期第二四半期決算内容を整理しました。
- 第二四半期の売上高は前年比から上昇したが、買収の影響もあり純利益は前年比から大きく減少
- 純利益に対する通期業績予想も前回発表から下方修正
- 配当金は変わらず70円/株予定
今回の決算を受け、株価は大きく下落しました。
主力薬であるイクスタンジの特許切れ後の新薬開発への懸念も影響していると思われます。
しかし、個人的には今回の減益は買収による一過性のものであると思うので、この下落のタイミングで買い増しをしています。
引き続き、買い増しを検討していきたいと思っています。
今回紹介した、アステラス製薬は日本株投資の初心者にオススメの以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」の1つとしても紹介されています。是非当記事と併せて参考にしていただければと思います。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。