今回は2024年1月31日に発表がありました、J-POWERの2024年3月期の第三四半期決算内容について整理していきたいと思います。
先日以下の記事でJ-POWERの銘柄分析、決算分析をしました。
自分自身も保有しているため着目しています。
今回の決算内容やそれを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- J-POWERの投資を検証している人
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第三四半期決算内容
J-POWERは4-3月締めですので、今回の決算は2024年3月期の第三四半期(4-12月)決算となります。
その内容は、売上高が9,608億円(前期は1兆4,015億円、-31.8%)、純利益は563億円(前期は1,110億円、-49.3%)の結果でした。
純利益の減少要因ですが、前期と比較して、発電事業粗利と、その他子会社利益/連結調整等の影響が大きかったようです。
要因は先回の決算(2024年3月期第二四半期)で発表された要因と同じですね。
発電事業粗利とは、「国内電気事業収益(水力・火力・風力・その他)ー燃料費等」のことです。JEPX価格の平均が2022年は約22円/kWhだったのが、2023年は約11円/kWh(4~12月)[前回決算時は4~9月で約10円/kWh]と大きくさがったことと、資源価格影響により発電事業粗利が減少したようです。
JEPXとは、「Japan Electric Power Exchange」の略称で、日本語では「日本卸電力取引所」といいます。つまり電気を取引できる市場です。
電気の取引価格が2022年と比較して2023年は下がっおり、その影響が大きいようです。
その他子会社利益/連結調整等の部分は、石炭販売価格が低下し、豪州探鉱権益保有子会社の利益が大きく減ったことが原因です。
電力事業は外部の要因を大きく受けますね。
外部の要因が大きいとはいえ、先回に引き続き今回の決算はなかなか厳しい結果となりましたが、先回から予想されていたので、それほど驚きはありませんでした。
見方によっては、昨年が良すぎたということもあります。
通期業績予想の修正内容
続いて通期業績予想ついてですが、こちらは先回の決算(2024年3月期第二四半期)発表から変更無しです。
通期では売上高は1兆3,070億円(5月時点の予想:1兆5,130億円[-2,060億円]、前期比:-5,349億円、-29.0%)、純利益は670億円(5月時点の予想:760億円[-90億円]、前期比:-466億円、-41.1%)です。
昨年と比較すると厳しい見通しです。
一方、第三四半期時点で利益の達成率が約87%ですので、そこはポジティブに見て良いと思います。
配当金
気になる配当金についてです。
年間配当90円/株から変更無しです。
先回の決算時に発表した業績見通し下方修正後でも配当性向は約25%ですので、まだ余力があるといったところですね。
その他
秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖における洋上風力発電事業の事業者に選定されたことが決算資料にて報告されていました。
2028年6月運転開始とのことです。
J-POWERは風力に関しては国内第2位の規模を誇っていますので、この分野での伸びに今後期待ですね。
個人的には化石燃料を使わないこういったエネルギー事業には好感ですので、ますます発展してくれることを期待しています。
株価等
決算を受け、株価は1月31日終値2,484.5円→2月1日始値2,493円とあまり影響無く始まりましたが、2月2日にかけ2,600円台まで上昇しています。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 7.12倍 |
PBR(実績) | 0.40倍 |
1株配当(24/3予想) | 90円 |
予想配当利回り | 3.45% |
配当性向(24/3予想) | 24.6% |
先回の決算後は大きく下がったのですが、今回は逆に上がってきています。
本当に株は難しい。
しかし、相変わらずPBRは0.40倍と低いですね。
まとめ
J-POWERについての2024年3月期第三四半期決算内容を整理しました。
- 第三四半期は売上高、純利益共に前年比から減少
- 通期業績予想は先回から変更無し(前期比からは減少)
- 配当金は変化無し
直近は2,000円~2,400円のレンジ推移していましたが、決算後大きく上へ抜けてきました。
低PBRであること、配当も安定している点を踏まえ、投資していきたいのですが、直近で上がってきてしまっており悩ましいです。先回の業績下方修正で株価が大きく下がったタイミングが絶好のタイミングだったのかもしれません。
購入したいのですが、下落したタイミングを見計らってから購入していきたいと思います。。
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