今回は2025年8月8日に発表がありました、INPEXの2025年12月期の第2四半期決算内容について整理していきたいと思います。
高配当銘柄として人気ですので、気になっている方も多いでしょうし、自分自身でも保有しているため着目しています。
今回の決算内容やそれを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- INPEXの投資を検証している人
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第2四半期決算内容
INPEXは1-12月締めですので、今回の決算は2025年12月期の第2四半期決算となります。
その内容は売上高が1兆0,488億円(前期は1兆1,908億円、-11.9%)、純利益は2,235億円(前期は2,125億円、+5.1%)と減収増益の結果でした。

純利益の増益要因ですが、前期と比較して、油価下落と為替円高により減収になったものの、法人税等の減少が寄与したことが大きいようです。

事業が伸びたことというよりは税金の関係等で増えたとのことで、何とも言えないところですが、前期の利益を上回ったことは良い結果でした。
通期業績予想の修正内容
続いて通期業績予想の修正についてです。
通期では売上高は1兆9,950億円、純利益は3,700億円と前回(5月)から増収・増益(前年比では減収・減益)に修正しました。
Brent油価は通期で69ドル/bbl(前期は79.86ドル/bbl)、為替は通期で147.0円/ドル(前期は151.69円/ドル)にこれも前回から設定値を修正しています。

5月からの利益の増益要因については、油価、為替のプラス面の影響、及びイクシス等の主要プロジェクトの堅調な生産を反映した販売量の上方修正等でが主な要因となっております。

配当金等 株主還元
気になる配当金についてです。
今回の決算で、
- 今期2025年12月期の配当金は90→100円/株に情報修正(前期比+14円増配)
- 800億円の自己株式の取得
が発表されました。

2月に公表された2025-2027 中期経営計画では、2025年度から2027年度の中期経営計画期間中は、「1株当たり年間90円を起点とする累進配当による安定的な還元に加え、事業環境や財務・経営状況を踏まえつつ機動的な自己株式取得も行うことで総還元性向50%以上を目指し、業績の成長にあわせて株主還元を強化していくこと」を基本方針としております。
ちなみに配当性向は、2025年12月期予想では32.36%となっております。増配しましたが、特に問題ありません。
株価等
8月8日の後場(15:00)の決算を受け、株価は8月8日始値2,184円→終値2,230円と少し反応し、8月12日終値2,388円と前日比約7%の上昇をするなど、市場から好感を得た結果となったようです。

各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 7.73倍 |
PBR(実績) | 0.62倍 |
1株配当(25/12予想) | 100円 |
予想配当利回り | 4.19% |
配当性向(25/12予想) | 32.36% |
配当利回りが4%強と、株価が値上がりしてきたので、一時期5%付近にいたことを考えると利回りが低く見えますね。
まとめ
INPEXについての2025年12月期第2四半期決算内容を整理しました。
- 2025年12月期第2四半期の売上高、純利益は前年比から減収・増益
- 通期業績予想について、前回5月から売上高、純利益は増収・増益に修正(前期比では減収・減益)
- 配当金は10円増に修正し、100円/株(前期比14円増配)し、800億円の自己株式取得を公表
下記の株価推移の通り、少し前までは1,300円~1,600円のレンジ推移でしたが、2023年8月決算後は大きく価格を上げており、なかなか買い増しが難しいところでした。
しかし、2024年8月の日経大暴落の際、1,800円を下回る場面があり、株価も1,800円~2,200円のレンジになっていましたが、今回の決算を受けレンジブレイク?を達成したかのように見えます。
僕自身、購入のタイミングを逃してしまったので、様子見したいと思います。

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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。