今回は2024年10月30日に発表がありました、アステラス製薬の2025年3月期の第二四半期決算内容について整理していきたいと思います。
過去の銘柄分析、決算分析は以下の通りです。
アステラス製薬は高配当株としても有名ですので、気になっている方も多いと思います。
昨年は決算を出すたびに利益予想が下方修正され、株価も下がってしまいましたが、今年はどのような決算となっているのか、解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- アステラス製薬の投資を検証している人
アステラス製薬は、高配当日本株投資の初心者にオススメの以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」の1つとしても紹介されている銘柄です。
続編も出ています!
本書に記載されている、『お風呂に入っているときも「株を持っている」それだけで「ほぼ自動」でお金が入ってきます。』という言葉が好きです。
第二四半期決算内容
アステラス製薬は4-3月締めですので、今回の決算は2025年3月期の第二四半期決算です。
その内容は売上高が9,356億円(前期は7,661億円、+22.0%)、純利益は735億円(前期は358億円、-105.3%)の結果でした。
売上高、最終利益は増収増益です。特に最終利益に関しては昨年の2倍強と大きく上回りました。
例年と比較すると物足りないですが、予想されていたものよりも大分良かったのではないでしょうか。
主力であるXTANDIと以下に示される重点戦略製品の売上が共に好調なため、良い決算になったようです。
通期業績予想修正
続いて通期業績予想についてです。こちらは4月に発表した予想を修正しております。
売上高は1兆8,000億円(前期比+1,963億円、+12.2%、当初予想から+1,500億円)、純利益は500億円(前期比+330億円、+193.3%、当初予想から+200億円)と増収増益に修正予想しております。(フルベース)
コアベースとは、以下の定義になっています。
フルベースの最終利益予想が、第二四半期の決算より下回ってるので、後半は赤字の内容となる点が気になる点ですが、先述した通り、主要製品の好調な売り上げで通期は上方修正となっています。
配当金等
気になる配当金については、予想から変更無しで、一株当たり74円です。
今回、通期予想が上方修正されましたが、EPSは27.93円ですので、配当性向は未だに100%超えの265%となっています。
100%超えで大丈夫なのか?と心配になるところですが、製薬業界はコアベースでの利益で株主還元等を決めているようですので、他の業界との比較が難しいです。
ちなみにコアベースのEPSは122.9円です。
株価等
決算を受け、株価は10月30日終値1,789円→10月31日始値1,809円で終値1,795.5円と若干上昇しましたが、その後は下落しています。
上方修正とはいえ、それほどのものでもなく、市場はあまり反応していないですね。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 61.42倍 |
PBR(実績) | 2.01倍 |
1株配当(25/3予想) | 74円 |
予想配当利回り | 4.31% |
配当性向(25/3予想) | 265% |
PER、PBRからは割高に見えます。
まとめ
アステラス製薬についての2025年3月期第二四半期決算内容を整理しました。
- 売上高、純利益は前年比から共に増収・増益
- 通期業績予想は売上高、純利益ともに増収増益に予想修正
- 配当金は74円/株と変更無し
昨年は発表の度に下方修正でしたので、それと比較すると一安心です。
株価は、主力薬であるイクスタンジの特許切れ後の新薬開発への懸念影響からしばらく低迷していますが、今年の増配発表で少し持ち直している状態です。
僕自身は、この低迷時にちょくちょく買い増しをしたため、ポートフォリオバランスの観点から少し様子見をしていきたいと思いますが注目は継続していきます。
アステラス製薬は、高配当日本株投資の初心者にオススメの以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」の1つとしても紹介されている銘柄です。
続編も出ています!
僕は「SBI証券」、「楽天証券」を併用して運用しています。二つの証券会社を用途に使い分けて活用すると運用しやすいです。
SBI証券の口座開設は以下から!
No.1ネット証券ではじめよう!株デビューするならSBI証券
楽天証券の口座開設は以下から!
【楽天証券】<期間限定>最大20,700ポイントキャンペーン
本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。