今回は2025年7月30日に発表がありました、アステラス製薬の2026年3月期の第1四半期決算内容について整理していきたいと思います。
前回の決算分析は以下の通りです。
アステラス製薬は高配当株としても有名ですので、気になっている方も多いと思います。
僕も購入を続けており、主力銘柄となっております。
直近は決算が良くなく株価は低迷を続けておりましたが、前回の本決算はポジティブな内容が多かったです。今回はどのような決算となっているのか解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- アステラス製薬の投資を検証している人
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第1四半期決算内容
アステラス製薬は4-3月締めですので、今回の決算は2026年3月期の第1四半期決算です。
その内容は売上高が5,058億円(前期は4,731億円、+6.9%)、純利益は684億円(前期は376億円、+82.0%)という結果でした。

売上高は増収、最終利益も増益でした。決算ハイライトにも「想定を上回る良好な進捗」と記載があるように非常に良い進捗です。最終利益通期予想の1,300億円に対して52.6%の進捗率です。
主要製品の内、重点戦略製品が引き続き調子が良く売上、利益の成長を牽引しているだけでなく、主力のイクスタンジも好調だったことの影響が大きく、増収・増益を達成できたようです。

イクスタンジの特許切れが心配されますが、次期製品も順調に育ってきているように見えます。
通期業績予想
続いて通期業績予想についてです。こちらは前回4月に発表した内容から変化無です。参考に以下に記載します。
売上高は1兆9,300億円(前期比+176億円、+0.9%)、純利益は1,300億円(前期比+792億円、+156.2%)と増収増益予想です。(フルベース)

コアベースとは、以下の定義になっています。

配当金等
気になる配当金については、こちらも前回4月発表から変更無く、今期は一株当たり78円(前期+4円)予想です。
今回の通期予想ではEPSは72.61円となり、配当性向は100%超えの107.4%となっています。

(引用元:アステラス製薬決算資料)
100%超えで大丈夫なのか?と心配になるところですが、製薬業界はコアベースでの利益で株主還元等を決めているようですので、他の業界との比較が難しいです。
ちなみにコアベースのEPSは169.8円です。
株価等
決算を受け、株価は7月30日終値1,488円→7月31日始値1,566.5円で終値1,578.5円と大きく上昇しその後、日経全体が調子良いこともあり、続伸しております。
決算が良い結果だったと市場に受け入れられました。

各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 22.71倍 |
PBR(実績) | 1.99倍 |
1株配当(26/3予想) | 78円 |
予想配当利回り | 4.73% |
配当性向(26/3予想) | 107.4% |
配当利回りが5%弱と高配当水準です。
まとめ
アステラス製薬についての2026年3月期第1四半期決算内容を整理しました。
- 売上高、純利益は前年比から増収・増益
- 通期業績予想は前回から変更無く、前年比から売上高、純利益ともに増収増益
- 配当金も前回から変更無く、78円/株と前期比+4円の増配予定
主力薬であるイクスタンジの特許切れ後の新薬開発への懸念や、決算がよくない状況だった影響から、株価はしばらく低迷していました。僕自身は、この低迷時にちょくちょく買い増しをして、直近でも購入しておりました。
今まで、決算が悪くどんどん株価が下がって含み損も広がっていっている状態でしたが、今回の決算からかなり安心感が出ました。
今後は上昇していくことを期待したいです。
僕としては、アステラス製薬への投資について、比率が少し高くなっているため分散の観点から様子見です。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。