コロナによる金融緩和から金融引き締めへの流れの影響等で、「株式市場等はもうすぐ暴落する」といった話が、よく聞かれます。
僕自身、このような話を完全に否定するわけではないですが、暴落した後に株式や仮想通貨を買うっていうことが本当に難しいと実感しており、こういった相場では改めて、自動での積立・定期買付での投資が投資手法の一つとして有効だなと思いました。
今回は、自動での積立・定期買付での投資が投資手法の一つとして有効であると思う理由について整理したいと思います。
- 値動きに躊躇して株式等の金融商品がなかなか買えない人
- 自動積立・定期買付投資に興味がある人
僕の投資の経験は、十数年ほどです。
以前は個別銘柄の株式購入を不定期で実施していましたが、今年から投資信託の積立投資と、米国ETFの定期買付投資を始めました。
それ以外に不定期で価格が下がった際の投資も継続して実施していますが、今年の相場を経験し、改めて積立投資・定期買付投資が、投資の一つの手段として非常に有効であると感じましたので、今の相場で感じた特有の理由と、一般的なメリット等を解説します。
自動での積立・定期買付投資が投資手段の一つとしておすすめの理由
1.確実な購入により暴落しなかった場合の機会損失を防げる
当たり前ですが、自動積立・定期買付投資を証券口座で設定しますと、確実に定期的に購入されます。
こういった昨今のような暴落が噂されている相場では、「底値で拾いたい」という欲により、なかなか思い切った投資ができません。
また、どの程度下がるか?なんて誰にも分かるわけなく、どこをもって「買い時か」を見分けるのが非常に困難です。
更なる下落を気にしすぎて全く投資できず、結局下落しなかったなんてことになったら、大きな機会損失になります。
そういった意味で「一部」の資産を自動積立・定期買付投資に回すことは有効であると思います。
この「一部」というのは、暴落した場合に備えて現金資産を残しておくことも必要であると思うため、記述しています。
結局、自分自身がどう判断するかですが、機会損失のリスクヘッジとして、自動積立・定期買付投資は有効であるなと改めて思いました。
2.精神的負担が少ない
相場を見ながら、買い時等を検討する必要が無いため、精神衛生上のメリットを改めて強く感じています。
一度セットしてしまえば、気にする必要ないですからね。
時々、設定値等を見直す程度の手間で良いです。
3.感情が入らない
相場を見ながら自分の意志で購入すると、必ず少しの感情が入ってしまいます。
例えば、狙っていた銘柄が狙っていた価格まで落ちなかった場合、悔しさや焦りから、狙っていた価格より高値で購入してしまったりします。
自分の決めたルールに忠実になることが投資では重要ですが、リアルな投資時では、時としてルールを破ってしまうことも少なからず発生します。
最近の相場はボラティリティが高いので、尚更感情がどうしても出てきてしまいます。
このような事を踏まえて、感情が入らない自動積立・定期買付は有効であると思います。
4.時間がかからない
これは言わずもがなかもですが、一度設定してしまえば、毎回購入時に手間がかかりませんん。
自分の意志で購入する場合は、相場をしっかり確認して、その都度購入手続きを実施しないといけないため、時間が必要です。
そのため、忙しい人にとっても、毎回購入時に手間のかからない自動積立・定期買付は有効です。
5.時間のリスク分散になる
価格が変動する商品について、定期的に一定の金額で購入する方法を「ドルコスト平均法」といいますが、この手法により、購入商品の価格が下がった時には多くの数量を購入でき、価格が上がった時には少ない数量を購入するようになります。
必ずドルコスト平均法が一括投資よりパフォーマンスを上回るというわけではないですが、一般的にはドルコスト平均法での購入のパフォーマンスが長期投資では有利であると言われています。
自動での積立・定期買付投資の注意点
1.向いていない相場もある
ドルコスト平均法は長期投資では一般的に有効であると言われていますが、以下の場合等向いていない相場もあります。
・右肩下がりに価格変動
→損失が拡大
・右肩上がりを継続
→一括購入の方が有利になる場合有
価格変動しながらも、長期的には上昇する可能性が高い商品を選んで、長期的に投資する必要があります。
2.出口戦略
投資には、最終的に利益確定をする必要があります。
自動積立・定期買付による投資をやめて、利益確定する必要があるのですが、タイミングによっては利益が少なくなったり、あるいは損をする可能性があります。
そのため出口戦略をしっかり考える必要があります。
まとめ
今回は、最近の相場で投資する際に改めて感じた自動での積立・定期買付投資が、投資の一つの手段として非常に有効である点について、一般論や注意点を含めて解説しました。
みなさんそれぞれの投資スタイルがあると思いますが、「一つの投資手法」として有効であるということが参考になれば幸いです。
関連記事で、SBI証券での米国株式を自動買付するための外貨自動入金方法を解説しているので、併せて確認いただくと幸いです。