今回は、最近読んだ本『世界の一流は「休日」に何をしているか』についての書評を記事にしたいと思います。
世界水準のエリートの休日の過ごし方に共通する事柄を列挙し、休日を充実させて、毎日の生活にメリハリをもたらすための自身の休み方を見つめ直すきっかけになる本です。
- 最近疲れが取れないという人
- 仕事の生産性を上げる方法を知りたい人
- 一流な人の休日の過ごし方を知りたい人
本の概要

著書の越川慎司氏は、国内外の通信会社に勤務した後、2005年にマイクロソフト米国本社に入社し、創業者であるビル・ゲイツとも一緒に仕事をし、その後は日本マイクロソフトの業務執行役員としてPower PointやExcel事業責任者を務めてきた経歴を誇る一流のビジネスマンです。現在は働き方改革を支援する株式会社クロスリバーの代表を務めています。
そんな著書がこれまでに一緒に仕事をしたり、公私にわたって交友関係を続けてきたエグゼクティブの休日の過ごし方をみて気づいた大きな共通点に関して、その重要性の根拠や効果を説明する本になっています。
そんな偉大なGEが凋落していった全容を、ウォール・ストリート・ジャーナルの2人の記者が、深く内部に分け入る取材で明らかにしたのが本書の内容です。
すぐに実践できる「休み方改革」のための具体的なアクションの紹介もあり、この本を読むことで僕自身もその内容を参考にして具体的な計画・実践をすることができています。
本を読もうと思った理由

- 最近疲れが抜けていないと実感してきたため
- 土日にだらだら過ごしている自分が嫌になってきたこと
- 自身の成長が滞ってきていると感じたため
これらの理由からこの本が気になり読み始めました。
1.最近疲れが抜けていないと実感してきたため
これは年齢の影響もあるかもしれません。
月曜を迎えて仕事を開始しても、土日休んだはずなのに、心身ともにリフレッシュした状態で始められていないなと思うことが最近多くなってきました。
週の半ばを迎えると当然、より疲労を感じるようになり、仕事へのモチベーション、集中力も欠如することが多々あるようになってきました。
当然、仕事のパフォーマンスが落ちてきてしまうのは言うまでもありません。
このままじゃいけない、何とかしたい、まずは良い休日を過ごすことで、月曜を心身共にリフレッシュした状態で迎えるにはどうしたらよいか学んでみたい、と思いこの本に興味を持ち始めました。
2.土日にだらだら過ごしている自分が嫌になってきたこと
これは年々だらしなくなっているなと自己嫌悪に陥っていました。
週末お酒を飲み、昼過ぎまで眠っていることも増えてきて、起きている時もYouTubeやサブすくの動画等をだらだら見て、何か今日はこれをやろう!といったことも無く過ごしている時間も増えてしまっています。言語の勉強を少しするくらいになってしまっています。
日曜の夜に、土日何してたっけ?といったこともしばしばある状態です。
これでは、月曜にリフレッシュした状態を迎えられないのも無理はありません。
こんな土日の過ごし方ではいけない!と思い、この本を読んで変えていきたいと強く思いました。
3.自身の成長が滞ってきていると感じたため
年柄かSNS等で自分と同世代の人の活躍を見ることや、昔の友人と会っても色々な知識やキャリアを重ね活躍している人を知る機会が増えてきました。
自身はどうか?と思った時に、昔ほど読書もしなくなっているし、最近何か身に着けたのか?と振り返ると、特に自信を持って言えることが無いなと反省していました。
そんな時、この本に世界の一流は休日に「教養」の時間を確保しているといった内容が記述されていて、これを参考にして、自信を更に成長させたいと思い本書を読み始めました。
印象に残った内容3選

本書は以下5章で構成されており、すらすら読める内容になっています。
- 第1章 日本人は、なぜ疲れていても休めないのか?
- 第2章 ここが違う!「世界」の休日と「日本」の休日
- 第3章 世界の一流は休日に「自己効力感」を高める
- 第4章 「土曜」と「日曜」を戦略的に使い分ける
- 第5章 休日に「1日7分」の新習慣
その中から、新たな気づき、学び、印象等が大きかった内容を以下3つ抜粋します。
- 「休む」ために仕事をしている
- 自己効力感を高める重要性
- 休日に「休養」と「教養」を手に入れている
一つ一つ説明します。
1.「休む」ために仕事をしている

これはかなりマインドチェンジになるワードでした。
自分やほとんどの皆さんもそうだと思いますが、日本のビジネスパーソンは平日の仕事が主役で、休日を休息の時間と考えて、平日の疲れを癒すことを優先しがちだと思います。
しかし、世界のエグゼクティブは、休日こそが主役であり、平日の仕事は大事な休日のためにあると考えているのです。
仕事よりも休日の楽しみを優先して考えていて、仕事は究極の暇つぶしと言う人もいるようです。
これらは今の僕自身にかなりの衝撃をもたらすワードでした。自分は多分に漏れず、仕事で疲れた身体を何とか土日に休めて、平日をもたらすことしか考えていませんでした。
このワードから、もっと土日をエネルギッシュに楽しむための日々にしなければいけないと考えるようになりました。
2.自己効力感を高める重要性

世界のエグゼクティブが意識しているのは、休日に「自己効力感」をアップさせるとのことです。
自己効力感は自分に自信を持つということに近いです。これが高いとどんな状況でもポジティブに行動できますが、これが低い状態にあるとやる気やモチベーションに悪い影響を与えます。休日の終わりから月曜が憂鬱に感じるブルーマンデー症候群は自己効力感が低いことも深く関係しているようです。
これを読んで、まさに自分のことと思いました。
自分が月曜にモチベーション高く迎えられないことや、仕事のパフォーマンスが落ちていることも正にこの「自己効力感」が低下していることが要因の一つに違いないと思いました。
著書では自己効力感を高めるための方法を紹介しており、非常に勉強になる内容になっています。
自己効力感は「自分は目標を達成できるだけの能力を持っている」と自分自身が認識することを指します。一方、自己肯定感は、「自分の能力や価値に対して、自己評価が高い状態」を指します。
3.休日に「休養」と「教養」を手に入れている

これもなるほどな、と思わせる内容です。
普通は土曜と日曜を仕事がない2日間の休みと考えますが、世界の一流は、土曜と日曜を「別々の独立した日」と考えているようです。
また、単純に休むだけでなく、「休養」と「教養」を手に入れるための事を実践しています。
土曜日をチャレンジデーとして、日曜日をリフレッシュデーとして過ごすことで教養、休養両方を手に入れるように過ごしているようです。
僕は今まで休むことばかり考えていましたが、もっとチャレンジしていったり読書等で教養を付ける必要があると思いました。またリフレッシュについてもただだらだら過ごすだけでなく、脳がリフレッシュするように軽い運動やサウナに行くことを習慣付けようと思いました。
本書を読んだ後の変化

本書で主に学んだ上記3つの事柄によって、まずは、土日にやることを書きだすようにしています。
そもそもだらだらと特に目的もなく過ごしていた点を反省し、まずは上記で学んだことを反映させながら、やることを週末の初めに書き出すようにしています。
計画をしっかり立てるということですね。
やる事柄については、新しい運動への取り組み、サウナ、新料理へのチャレンジ、読書、語学の勉強をするといったことを必ず入れるようにしています。
取り組み初めてまだ1ヶ月ほどですが、前より土日をいきいきと過ごし、月曜もリフレッシュした状態で迎えられており、効果を実感しております。
まとめ
今回は、『世界の一流は「休日」に何をしているか』の書評をしました。
概要は世界のエグゼクティブの休日の過ごし方から日々を充実されていこうといったものですが、そこから、
- 「休む」ために仕事をしている
- 自己効力感を高める重要性
- 休日に「休養」と「教養」を手に入れている
といったことを学びました。それらの内容を踏まえしっかり予定をたてアクションに結び付けられています。
他にも具体的に何をしたら良いか等真似することが出来る内容も学べますので、興味が出たかたは是非読んでみることを推奨します。