ENEOSホールディングス(株)[東証1部:5020(業種分類:石油・石炭製品)]を購入しました。
3月から4月に数回に分け、計400株購入しました。
個人的に高配当株として配当金収入の底上げ等を目的として長期保有での購入をしました。
状況を見て引き続きの購入も検討しています。
ENEOSホールディングスの基礎データ
ENEOSグループの持株会社です。
主要な事業以下表のとおり、ENEOS株式会社によるエネルギー事業と、JX石油開発株式会社による石油・天然ガス開発事業と、JX金属株式会社による金属事業があります。
石油元売り業界は再編が多く、1999年に日本石油と三菱石油が合併し日石三菱(2002年から新日本石油へ名称変更)へ、2010年に新日本石油と新日鉱ホールディングスがJXホールディングス株式会社を設立、2017年に東燃ゼネラルと経営統合といった具合です。2020年から現在の会社名称に変更されています。
エネルギー事業 | 石油・天然ガス開発事業 | 金属事業 | |
---|---|---|---|
会社 | ENEOS株式会社 | JX石油開発株式会社 | JX金属株式会社 |
事業内容 | ・石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油等)の精製および販売 ・ガス、石炭の輸入および販売 ・石油化学製品等の製造および販売 ・電気・水素の供給 | ・石油、天然ガス、そのほかの鉱物資源の探鉱および開発 ・石油、天然ガス、そのほかの鉱物資源や、それらの副産物の採取、加工、貯蔵、売買、および輸送 | ・非鉄金属資源の開発・採掘 ・非鉄金属製品(銅、金、銀等)の製造・販売 ・電解・圧延銅箔の製造・販売 ・薄膜材料(ターゲット材、表面処理剤、化合物半導体材料等)の製造・販売 ・精密圧延品の製造・販売 ・精密加工品の製造・販売 ・非鉄金属リサイクルおよび産業廃棄物処理 |
売上高(2020年度)[単位:億円] | 59,985 | 1,124 | 10,921 |
営業利益(2020年度)[単位:億円] | 1,211 | 28 | 781 |
エネルギー、非鉄金属関連に関して川上から川下までのビジネス展開をしている企業になります。エネルギー事業の売上高の割合が高いです。
基礎データは以下の通りです。
PER(会社予想) | 2.98倍 |
PBR(実績) | 0.56倍 |
1株配当 | 22円(予想) |
配当利回り | 4.83% |
配当性向 | 14.4%(2020年度通期) |
(2021年度通期(予想)、株価は2022年4月22日の終値455.2円)
基礎データに関する特徴としては以下3点が挙げられます。
・配当利回り約5%(高配当)
・低PER
・低PBR
理論上は割安な高配当株と言えそうです。
ENEOSホールディングスの利益等推移
利益等の推移は以下の通りです。(単位は億円)
年度 | 売上高 | 営業利益 | 営業利益(在庫影響除く) |
---|---|---|---|
2017年度 | 103,011 | 4,875 | 3,726 |
2018年度 | 111,296 | 5,371 | 5,157 |
2019年度 | 100,118 | ―1,131 | 967 |
2020年度 | 76,580 | 2,542 | 2,155 |
2021年度(予想) | 108,000 | 7,400 | 4,100 |
在庫影響とは備蓄している石油が原油価格の変動に受ける影響です。
2019年は原油価格が暴落したため、在庫影響により赤字になっていますが、当期はロシア、ウクライナの地政学リスクの高まりにより原油価格が高騰しているため、在庫影響により利益が増加予想です。
このように業績は外的要因を受けやすいのが特徴です。
ENEOSホールディングスの配当金推移
配当金推移は以下の通りとなっており、現時点は高配当株に相当する状態になっています。
年度 | 年間配当金 | 配当性向 |
---|---|---|
2017年度 | 19円 | 17.9% |
2018年度 | 21円 | 22.0% |
2019年度 | 22円 | ―% |
2020年度 | 22円 | 62.0% |
2021年度(予想) | 22円 | 14.4% |
ENEOSホールディングスの株価推移
株価の推移は以下の通りです。
2018年末の高騰以外は基本的には300円台から500円台を推移しており、現状もその範疇の中です
ENEOSホールディングスの注目ポイント
1.高配当
2022年3月期の予想では1株当たり年間配当で22円(中間・期末それぞれ11円)との予想です。
利回りとしては、4.83%(株価は2022年4月22日終値455.2円計算)と、利回りとしてなかなか魅力的です。
配当に関しては、会社ホームページ上において、「株主への利益還元が経営上の重要課題であるとの認識のもと、中期的な連結業績の推移および見通しを反映した利益還元の実施を基本としながら、安定的な配当の継続に努める」との方針の基、中期的には、
- ・配当:現状を下回らない配当水準とする
- ・総還元性向:3カ年累計在庫影響除き登記利益の50%以上
とする考え方で、今後も一定の高配当が見込まれると予想できます。
2.低位株
2022年4月22日現在一株当たり455.2円と最低購入単位100株でも5万円弱で購入が可能です。
株価が下がった際の分割買いが容易です。僕も株価が下がった際の積み増しを虎視眈々と狙っています。
3.低バリュエーション(PER・PBR)
上述の通りPERは2.98倍、PBRは0.56倍と割安な水準と言えます。
4.事業内容
扱っているのはエネルギー等我々の生活には欠かせないもので、かつ寡占企業となっています。ここに関しての安定感は大きいと考えます。
5.カーボンニュートラルへの対応
カーボンニュートラルへの世界の流れが加速し、止められない状況の中、石油事業からの変革をいかに対応するかに着目する必要があります。
国内燃料油需要は年々低下しております。
それに伴い全国の製油所の生産を停止して拠点の減らしていっており、リソースの再分配を進めております
着目すべきは再生可能エネルギーのベンチャー企業である、ジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)の株式取得です。
21年10月に発表され22年1月に株式取得が完了しました。
これにより日本を代表する再生可能エネルギー事業者への飛躍が期待できます。
以上、特に安定性、高配当株である点に着目し、更に再エネの期待を込めて投資対象としては、長期保有で「有」と判断しました。
最近よく考えますが、米国株ブームの中、日本株への投資が辞められない理由に、やっぱり日本の企業を応援したい気持ちがあります。再エネ事業への転身を応援したいと思っています。
まとめ
ENEOSホールディングスの概要を説明しました。
特に安定性、高配当株である点に着目し、更に再エネの期待を込めて投資対象としては、長期保有で「有」と判断しました。
株価低下の際は更なる買い増しを検討していきたいと思います。
本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。