今回は2024年10月31日に発表がありました、J-POWERの2025年3月期の第二四半期の決算内容について整理していきたいと思います。
J-POWERの銘柄分析や、過去の決算分析は以下の通りです。
自分自身も保有しているため着目しています。
今回の決算内容やそれを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- J-POWERの投資を検証している人
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第二四半期決算内容
J-POWERは4-3月締めですので、今回の決算は2025年3月期の第二四半期(4-9月)決算となります。
その内容は、売上高が6,407億円(前期は6,315億円、+1.4%)、純利益は483億円(前期は277億円、+74.3%)の結果でした。
売上高が増収した要因は、国内での火力発電所の販売電力量の増加の影響が大きいようです。
純利益の増益要因ですが、前期と比較して、発電事業(火力・その他)の収支改善等により増益したことの影響が大きかったようです。
JEPXの平均価格(4-9月)が2023年は約9円/kWhだったのが、2024年は約12円/kWhと上がったことでの粗利増の影響もあります。
JEPXとは、「Japan Electric Power Exchange」の略称で、日本語では「日本卸電力取引所」といいます。つまり電気を取引できる市場です。
下図は経常利益の要因を示しています。
前回発表した、純利益通期計画の420億円に対する進捗率は既に超えてしまっており、良い決算だと思います。
通期業績予想の修正内容
続いて通期業績予想についてですが、決算の調子が良いこともあり修正しております。
通期では売上高は1兆3,050億円(前期比:+470億円、+3.7%、当初予想から+1,500億円)、純利益は640億円(前期比:-137億円、-17.7%、当初予想から+220億円)です。
火力発電所の収支改善や、JEPX/小売向け販売の粗利増等により増益予想に修正されています。
配当金
気になる配当金についてです。
前回の発表から変更なく、今期は100円/株を下限として継続する予定です。
前期も100円/株でしたが、このまま順調な決算が続けば、増配も期待できるかもしれません。
その他
決算資料では、再生可能エネルギーの拡大状況が紹介されていました。
国内では、風力発電を中心に開発・建設計画が多く検討されています。
先回の決算では、オーストラリアにて再生可能エネルギー及び蓄電設備の開発・建設・運営事業を展開する豪州企業Genex Power Limited社を買収したと報告されていましたし、再生可能エネルギー事業の強化施策に非常に好感が持てます。
株価等
10月31日大引け後に決算を発表し、株価は10月31日終値2,552.5円→11月1日始値2,571.5円でその日は2,634円まで上昇しました。市場は決算を好感していますね。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 7.53倍 |
PBR(実績) | 0.37倍 |
1株配当(25/3予想) | 100円 |
予想配当利回り | 3.80% |
配当性向(25/3予想) | 26.5% |
PBRは0.37倍と依然と低いですね。
まとめ
J-POWERについての2025年3月期第二四半期決算内容を整理しました。
- 第二四半期について、前年比で売上高・純利益は増収増益
- 通期業績予想は前回発表から上方修正
- 配当金は前回発表から変更無し(100円/株)
ここ数年は2,000円~2,400円のレンジ推移していましたが、2024年1月からは2400円以上の価格帯にいました。直近の日銀ショックでの暴落時は2,200円を下回り、絶好の購入タイミングでしたが、すぐ戻ってしまい、購入することができませんでした。
今回の決算でまた上昇したので、購入タイミングは今ではないのかなと思っています。
様子見をしつつ、また下がることがあればそのタイミングで購入をしていくつもりです。
J-POWERは、日本銘柄の高配当株の一つです。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。