2022年3月に「SBI・V・全米株式インデックスファンド」(愛称:SBI・V全米株式。SBI・VTIと呼んでいる人もいます。)で積み立てNISAを申し込みました。
理由があって、この時期からの積立NISA開始となり、どういった商品を購入したら良いのか悩んだ末に冒頭の商品の購入に至りました。
悩んだ末に、「SBI・V・全米株式インデックスファンド」が良いと判断しました。
このような判断に至った過程を皆さんにお伝えしたいと思います。
従って、今回の記事は、
- 2022年から積み立てNISAを開始する予定でどの商品を選んだら良いか悩んでいる方
- 特に、全米株式インデックファンドのどれを選んだらよいか悩んでいる方
こういった方たちに向けたものになっています。
銘柄を選んだ理由を解説し、SBI・V全米株式がどういったものかが読めば分かるようになります。
積み立てNISAの銘柄候補
僕は海外でしばらく生活していたため、一度NISA口座を解除しています。
帰任後、株式のコロナバブル状態で投資を始める気になれなかったのですが、アメリカのテーパリングや、金利引き上げ、金融引き締めのニュースも出てきて、そろそろ株価も下がるのでは?と思い、まずは積み立てNISAの購入を検討しました。
(結局、口座申請に手間取り、口座が開けたのは最近で、3月にやっと申し込めました。この一度解除した人の再申請時の注意事項は別途記事にしたいと思います。)
積み立てNISAは販売手数料※1が0円で、信託報酬※2が低い低コスト商品に限定されているため、指定インデックス投資信託が179本、アクティブ運用投資信託等22本、ETF7本の計208商品(2022年2月28日時点)と選べる商品は少ないですが、金融庁の厳しい要件を満たしたものであるため、投資初心者をはじめ幅広い年代にとって選びやすい商品がちゃんと用意されていいます。
※1 販売会社に支払う手数料です。販売手数料がない投資信託のことをノーロードファンドと呼びます。
※2 運用管理費用です。投資信託の保有額に応じて払う費用で、投資信を保有している間は継続的に支払う必要があります。
この中で有力となるのは、安定性から全世界株式か米国株式のインデックス投資信託です。
どちらも大差が無いとよく言われています。
米国の成長力と全世界の成長力を信じるのかですね。
両方とも成長していくと思うのですが、米国はこの先も今までと同様に先進的に発展することを僕は信じており米国株式を中心に選定しました。
米国株式インデックス投資信託の中では、S&P500か、全米株式が有力候補ですが、分散の多さの観点から、米国企業全体の約4,000社に投資できる全米株式インデックスファンドで選定することにしました。
全米株式インデックスファンドの有力候補
全米株式インデックスファンドで有名なのは楽天VTIです。
そんな中、僕は2021年6月29日に誕生したばかりであるSBI・V全米株式に着目しました。
SBI・V全米株式の特徴
SBI・V全米株式はSBI証券のみで購入できる投資信託です。
ファンド名称 | SBI・V・全米株式インデックス |
ファンドの特色 | CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するETF(上場投資信託証券)に投資。 バンガード※が運用を行う「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を実質的な主要投資対象とする。 |
開始日 | 2021年6月29日 |
販売手数料 | 無料 |
信託財産留保額 | 無料 |
信託報酬 | 年0.0938%程度 |
※バンガード社とは米国にある世界最大級の運用会社です。インデックス・ファンドの世界有数企業の一つであり、非常に信頼性が高い会社です。
バンガード・トータル・ストックマーケットETF、通称VTIに手軽に投資ができるように作られた国内の投資信託になります。
似たものとして、先ほど述べた楽天VTI(正式名称:楽天・全米株式インデックス。ファンド)が有名です。
楽天VTIとの違い
SBI・V全米株式と楽天VTIを比較するにあたり、投資信託への投資時にかかるコスト、ポイント制度の違いに着目しました。
1.投資信託に要するコスト
まず投資信託に投資する際に必要なコストに差があります。
商品 | SBI・V・全米株式 インデックス | 楽天VTI |
---|---|---|
購入時手数料 | 無料 | 無料 |
信託財産留保額 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 年0.0938%程度 | 年0.162%程度 |
その他コスト (隠れコスト) | (決算前) | 0.025%※ |
(※引用:楽天・全米株式インデックスファンド運用報告書第04期)
信託報酬については、各投資信託が発行している目論見書を確認すると分かります。
両社を比較するとSBI・V・全米株式インデックスの方が低コストです。
他には、運用報告書に記されている、その他コスト(隠れコスト)というのが存在します。
売買委託手数料、保管費用、監査費用等がこれに値します。
これは運用報告書が発行されていないと分からないです。
SBI・V・全米株式インデックスは開始日が最近のため、隠れコストは不明です。 しかし、SBI・Vシリーズの一つである、SBI・V・S&P500インデックスファンドの運用報告書第2期(2021年9月14日)では0.011%となっていることから、SBI・V・全米株式インデックスも同様に低く設定されるものと推測されます。
よって、コストの面ではSBI・V・全米株式インデックスが楽天VTIよりも優れていることが分かります。
2.投資によるポイント制度
昨今のネット証券での投資にはポイントが付与されることが魅力です。
最近の楽天証券ではポイントの改悪が続いておりますが、SBI証券では逆にポイントの優遇が進んでおります。
積み立てNISAでの投資信託への投資時に付与されるポイントには
- 投資時のポイント付与(クレカ積立還元率)
- 投信保有によるポイント付与(投信保有還元率)
の2つがあります。
ここで、楽天証券で楽天VTIに投資した場合と、SBI証券でSBI・V・全米株式インデックスを投資した場合で考えてみます。
(楽天VTIはSBI証券で購入は可能ですが、今回は自社が関与している商品で検討します。SBI・V・全米株式インデックスは楽天証券では購入できません。)
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
投資時のポイント付与 (クレカ積立還元率) | 0.5~2% (普通カードは0.5%、ゴールドカードは1%、プラチナカードは2%) | クレジットカード支払い:0.2% 楽天キャッシュ支払い:0.5% (2022年4月~) |
投信保有によるポイント付与 (投信保有還元率) | 毎月の付与は無く、一定残高達成時のみ付与 (2022年4月~) | 0.022% (2022年2月~) |
この表にあるように、クレジットカードでの積立によるポイント付与率は、三井住友の一般カードであればSBI証券は0.5%、楽天証券の場合は楽天キャッシュを使用して積立を実施すれば同様に0.5%です。
私はもともとANA VISA スーパーフライヤーズゴールドカードを持っています。
これはゴールドカードではありますが、純三井住友のカードではないため、提携カード扱いのため0.5%付与となるようです。
従って、クレカ積立による両社の差はありません。
投信保有でのポイント付与は、SBI証券では投信マイレージサービスと呼ばれており、表の通り、SBI・V・全米株式インデックスは0.022%です。(2022年2月より前は0.0242%でしたので少し悪化しました)
一方楽天証券の場合は、投資信託資産形成ポイントと呼ばれ、2022年4月より前は保有額に応じて毎月一定のポイントが付与されていましたが、4月からは保有額を達成した時のみの付与となります。
積立NISAは長期で投資することが前提ですので、こちらはSBI証券のが優れているといえます。
まとめ
積立NISAでSBI・V・全米株式インデックスを選んだ理由を解説しました。
ポイントは、
- 安定性と米国の将来性から:米国株式のインデックス
- 分散性から:全米株式インデックス
- コスト、ポイント制度から:SBI・V・全米株式インデックス
以上から、僕はSBI証券でSBI・V・全米株式インデックスを積立NISAでの購入対象と致しました。
ただ、楽天VTIのコストも一般的には非常に低く、ポイントの差も微々たるものですので、どちらを購入しても大きな差はないと思います。
主に使用している証券会社を判断材料にしてもよいと思います。
あくまでコストや自分が使用している証券会社、クレジットカード等も踏まえ差を比較してみましたので参考になれば幸いです。
SBI・V・全米株式はSBI証券で購入可能です。
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