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【GE帝国盛衰史 「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか】絶対安泰な企業は無い

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今回は、最近読んだ本「GE帝国盛衰史 「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか」についての書評を記事にしたいと思います。

企業の衰退に関する本はたくさんありますが、本書は米国を代表するGENERAL ELECTRIC(以下GE)がいかに衰退していったか、またそこから学べる内容は何か?について知ることができるものなっております。

この記事はこんな人にオススメ!
  • 米国を代表する企業がいかに衰退していったか学びたい人
  • 本書「GE帝国盛衰史 「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか」に興味がある人
  • 大企業に投資する上での心構えを知りたい人

「GE帝国盛衰史」の概要

本の概要

本書は、2020年に米国で刊行された「Thomas Gryta, Ted Mann, Lights Out : Pride, Delusion, and the Fall of General Electric」の全訳です。

1892年に創業された、GEは米国を代表する、何十万もの従業員にとっては人生の当たりくじ、株主にとっては損をする心配のない企業でした。米国に電気を供給し、最大のマシンを動かし、社会に根を下ろす企業でもありました。

そんな偉大なGEが凋落していった全容を、ウォール・ストリート・ジャーナルの2人の記者が、深く内部に分け入る取材で明らかにしたのが本書の内容です。

GEについてあまり良く知らなかった僕は家電会社なのかな?くらいと思っていましたが、エネルギー、金融、保険、メディアといった業態まで広がっていたコングロマリット経営の企業であり、凋落前でも正直何で稼げているか分からないが、信頼されている企業だったようです。

コングロマリット(conglomerate)は、異なる産業やビジネス部門を所有・運営する企業の組織形態を指します。日本語で「複合企業体」とも訳されます。

そのコングロマリットで複雑となった事業、巨大化し過ぎた組織、金融の会計等が要因で凋落してしまい、そこから多くの事を学べる内容になっています。

「GE帝国盛衰史」を読もうと思った理由

買物する人たち
  • 米国投資を始めたことによる米国企業への興味
  • 企業の盛衰に単純に興味があるから
  • 著書【サイコロジー・オブ・マネー】で紹介された部分があったため

これらの理由からこの本が気になり読み始めました。

1.米国投資を始めたことによる米国企業への興味

僕は2022年から米国株投資を始めています。

始めて思ったのは、アメリカは株主への還元意識が強いなといったことや、必ず先駆者なる大企業が生まれる、こういった事の凄さです。

実際に投資をして、もっとアメリカの企業を学んでどこに投資するかの糧にしたいこと、またアメリカ企業そのものについて興味関心が醸成されてきて、とにかく何か学んでみたいと思いこの本を読み始めました。

2.企業の盛衰に単純に興味があるから

日本の企業の歴史等の本は昔から読むことが好きです。

以前は、

といった本や、

こういった本を読んで、

日本企業の衰退やそこからの挽回にはたくさんのドラマがあり、それを楽しく読まさせていただいて、学びも多く得られています。

3.著書【サイコロジー・オブ・マネー】で紹介された部分があったため

サイコロジー・オブ・マネーで理論より実践が難しいことを説くための例に、当時のCEOイメルトが、何をやっても失敗し「自分でやってみるまでは、どんな仕事も簡単に見えるものだ」というコメントを紹介していたり、投資に代償が必要であることを説くために、当時のGEが会計に細工をして、アナリストの予想利益を必ず上回るようにしていたので、最終的には多くの損害を得ることになったといったことを紹介しています。

それを読んで、GEに興味がわき、本書を読むきっかけにもなりました。

印象に残った内容3選

書評で学びがあった内容

本書は59チャプターで構成されており、結構ボリュームがある内容になっています。

その中から、新たな気づき、学び、印象等が大きかった内容を以下3つ抜粋します。

  • 絶対に安心できる企業は無い
  • どうやって稼げているか不明の企業に投資をしてはいけない
  • アメリカの企業は良くも悪くも株主を重要視している

一つ一つ説明します。

1.絶対に安心できる企業は無い

僕の投資方針の一つに高配当個別株(日本・米国[ETF含む])に投資し、配当金の収入アップを目指すといったことがあります。

その銘柄選びは大企業でつぶれる心配がない企業が多いのですが、そんな安心できる企業は無いんだということを思い知りました。

本書を読むと、凋落前の2000年代初期のGEは、ピーク時に企業価値が6,000億ドルに迫り、ジェットエンジン、超音波診断機、風力タービン、テレビ、等多くの製品をつくり、メディア、金融の事業も持ち(しかもその金融はアメリカの大手銀行に迫るほどの財力を持ち)、アメリカ、世界の人々の生活に根を下ろした企業であったようです。

また、1株あたりの利益も常に上昇し、予想を必ず上回る状態であったことから、当時の人たちはGEに投資しておけば間違いないと思っていたと思います。

それが大きな凋落を迎えてしまうのですから、必ずここに投資をしておけば大丈夫という企業はないということが思い知らされます。

分散投資が非常に重要であるということも再認識しました。

2.どうやって稼げているか不明の企業に投資をしてはいけない

凋落前のGEに対して株主は、GEに投資しておけば間違いないと思う一方、「GEがどこで利益を上げているのか、何故これほど安定的に配当を継続できるのか分からなかった。だが、文句のつけようのない配当を前にして、結局、”GEだから”といった理由で誰もが納得した」と本書は述べています。

実態は、金融業等での会計処理を操作していたことによるのが実態で最終的には凋落してしまったというのが本書で述べられていることです。

僕は本書を読んで、自分の投資している企業の利益はどこから得られているのかをちゃんと理解しているのか?ちゃんと調べているのか?といったことを自問しました。

このことから、「この企業に投資しておけば安心だ」と周りに流されずに、しっかり決算書等を読んで事業を理解した上で投資するべきであることを再認識しました。

3.アメリカの企業は良くも悪くも株主を重要視している

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本書で、株価は企業の成績表であるといった記述もあり、凋落時のCEOイメルトは相当株主の反応を意識していたことが分かります。

上述した、会計の操作も、このプレッシャーから来た事も一つの要因と推察されます。

GEの利益は、目標をまず各事業部に伝えて、それに合わせるように上がってくるという状態にまでなってしまっていたようです。

ここは良くも悪くも、アメリカの企業は株主を強く意識している点がうかがえます。

本書を読んだ後の変化

本書で主に学んだ上記3つの事柄によって、投資する際にしっかりと事業の中身を読むようになりました。

この株は安心だといった周りの声に流されずに冷静に分析し投資するように心がけるようになりました。

こういった変化もありますが、やはりアメリカの企業の凄さというのも認識したので、よく投資対象を調べた上であることは前提ですが、米国株への投資意欲が沸いております。

まとめ

今回は、【GE帝国盛衰史 「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか】の書評をしました。

概要は米国を代表する企業がいかに凋落していったかいったものですが、そこから、

  • 絶対に安心できる企業は無い
  • どうやって稼げているか不明の企業に投資をしてはいけない
  • アメリカの企業は良くも悪くも株主を重要視している

といったことが良く分かります。

また内容や出世争い等企業人が繰り広げるドラマも見どころがあると思いますので、興味が出たかたは是非読んでみることを推奨します。

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