今回は2024年8月8日に発表がありました、INPEXの2024年12月期の第二四半期決算内容について整理していきたいと思います。
INPEXに関連する記事は以下の通りです。
高配当銘柄として人気ですので、気になっている方も多いでしょうし、自分自身でも保有しているため着目しています。
今回の決算内容での前回からの変化点やそれを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- INPEXの投資を検証している人
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第二四半期決算内容
INPEXは1-12月締めですので、今回の決算は2024年12月期の第二四半期(1-6月)決算となります。
その内容は売上高が1兆1,908億円(前期は1兆789億円、+10.4%)、純利益は2,125億円(前期は2,484億円、-14.5%)の結果でした。
純利益の減益要因ですが、前期と比較して、原油の増収・増益による税金費用の増加が大きかったようです。第一四半期の時と同じ要因です。
他にも豪州における探鉱費の増加等が影響しているようです。
通期業績予想の修正内容
続いて通期業績予想の修正についてです。
通期では売上高は2兆2,540億円(5月時点の予想:2兆1,780億円[+760億円、+3.5%])と予想を増収修正、純利益は3,600億円(5月時点の予想:3,600億円)と予想の修正無しとしております。
Brent油価は通期で変更無し、為替は通期で145→148円/ドルの予想に変更しております。
通期計画の3600億円に対する進捗率は前年同期の77.2%を下回る59.1%にとどまったものの、通期利益予想は変わらずということで順調な決算だと思います。
配当金等 株主還元
気になる配当金についてです。
今回の発表では前回発表の年間配当76円/株→86円/株と10円の増配という結果になりました。
また、自己株式の取得を新たに800億円実施する(通期で1,300億円)と発表されました。
足元の株価が割安な水準と認識していると記載されており、更なる株主還元施策を発表したようです。
第二四半期での増配発表はびっくりしましたが、嬉しい限りです。
これにより通期予想は前期より+12円の増配となる予定です。
順調ですね。素晴らしいです。
株価等
8月8日大引け後(15:00)の決算を受け、株価は8月8日終値2,020.0円→8月9日始値2,088.0円と上昇し、その後も順調な株価となっています。
ただ、今は日経全体の影響が大きいものになっていると思います。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 7.36倍 |
PBR(実績) | 0.53倍 |
1株配当(24/12予想) | 86円 |
予想配当利回り | 4.08% |
配当性向(24/12予想) | 29.6% |
まとめ
INPEXについての2024年12月期第二四半期決算内容を整理しました。
- 第二四半期は売上高、純利益は前年比から増収・減益
- 通期業績予想は前回発表から売上高は増収修正で、最終利益は変更無し
- 配当金は10円増配で、自己株式追加取得
下記の株価推移の通り、少し前までは1,300円~1,600円のレンジ推移でしたが、2023年8月決算後は大きく価格を上げており、なかなか買い増しが難しいところでした。
しかし、8月の日経大暴落の際、1,800円を下回る場面がありました。
その際、購入できれば良かったのですが、すぐに回復してしまい、購入の機会をまた待ちたいと思います。
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