今回は2024年2月13日に発表がありました、INPEXの2023年12月期の本決算内容について整理していきたいと思います。
INPEXについては、過去以下の記事で紹介しています。
たくさん持っているわけでは無いのですが、すごく気になっている銘柄です。
今回の決算内容、それを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- INPEXの投資を検証している人
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本決算内容
INPEXは1-12月締めですので、今回の決算は2023年12月期の本決算(1-12月)となります。
その内容は売上高が2兆1,657億円(前期は2兆3,246億円、-6.8%)、純利益は3,715億円(前期は4,610億円、-19.4%)と減収減益の結果でした。
純利益の変動要因ですが経常的要因と一過性要因に分かれて説明されています。
経常的要因とは主に販売単価と為替の影響になりますが、前期と比較して、販売量は増加、為替はプラスの影響でしたが、油価下落による影響で販売単価が下がり営業損益はマイナスでした。一方、と法人税の減少が大きくプラスに転じております。
法人税については、一部の高税率国を中心に、油価下落による減収に伴って減少しているようです。
また、一過性要因で632億円マイナスということでトータル895億円の減益に至っています。
また、営業利益率はいつも通り5割越えの51.8%という結果でした。相変わらず売上のほとんどが利益になっており凄すぎです。
過去2番目の決算ということで、減収減益でしたが、良い決算という評価だと思います。
通期業績予想内容
2024年12月期の通期業績予想についてです。
2023年までは日本会計基準でしたが、2024年から国際会計基準に会計基準を変えるということです。
通期では売上高は1兆9,310億円、純利益は3,300億円の予想です。
Brent油価は通期で73ドル/bbl(前期は82.17ドル/bbl)、為替は通期で138.0円/ドル(前期は140.66円/ドル)に設定しています。
前期の利益を国際会計基準で見積もると3,300億円の見込みですので、24年通期予想は横ばいの予想ということになります。
油価の影響等で減益になりますが、税金費用最適化等によりプラスに働き、トータルとしては横ばいの見込みです。
配当金等
気になる配当金についてです。
2023年12月期は予定通り74円/株が配当されます。
自社株買いについては1,000億円実施され、計52.5%の総還元性向です。
2024年については、配当金は2円増配となり76円/株です。自社株買いは実施の予定が発表されず総還元性向は40%以上です。
2円ですが、増配予想になりましたので、嬉しいです。
株価等
決算が2月13日13時30分と場中でしたので、それを受け、株価は一瞬下に行きその後上に行き、戻ってきたという形になり、大きな価格変化には至りませんでした。
しかし、翌日から下がり始めましたが、週末にまた戻してきました。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 7.62倍 |
PBR(実績) | 0.61倍 |
1株配当(24/12予想) | 76円 |
予想配当利回り | 3.80% |
配当性向(24/12予想) | 29.0% |
まとめ
INPEXについての2023年12月期本決算内容を整理しました。
- 2023年通期では、売上高、純利益ともに減少したが、過去2番目の好決算
- 通期業績予想の純利益は前期と同等
- 配当金は2円増配予定
少し前までは1,300円~1,600円のレンジ推移でしたが、2023年8月決算後は大きく価格を上げており、なかなか買い増しが難しいところです。
思ったよりも油価が下がっていないことも要因です。
積み増したい意志はあるのですが、現状の価格では少し様子見としたいと思います。
1,600円くらいまでさがってくるなら購入を考えたいところです。
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続編は以下です。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。