今回は2023年8月9日に発表がありました、INPEXの2023年12月期の第二四半期決算内容について整理していきたいと思います。
INPEXについては、過去以下の記事で紹介しています。
たくさん持っているわけでは無いのですが、すごく気になっている銘柄です。
今回の決算内容での前回からの変化点やそれを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- INPEXの投資を検証している人
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第二四半期決算内容
INPEXは1-12月締めですので、今回の決算は2023年12月期の第二四半期(1-6月)決算となります。
その内容は売上高が10,787億円(前期は10,984億円、-1.8%)、純利益は2,542億円(前期は1,841億円、+38.1%)の結果でした。
純利益の増加要因ですが、前期と比較して、販売量減少、油価下落による影響で為替はプラスの影響を与えたものの営業損益はマイナスでしたが、金融資産の再評価に関わる影響が大きくプラスに転じております。
ここは評価のやり方によるものなので、何ともいえないところです。
また、営業利益率が前回と同じく52.9%という結果でした。相変わらず売上のほとんどが利益になっており凄すぎです。
通期の純利益予想に対して第二四半期時点での達成率は79.5%に達しており、「数字上」は非常に良い結果になったと言えると思います。
通期業績予想の修正内容
続いて通期業績予想の修正についてです。
通期では売上高は2兆310億円(5月時点の予想:1兆9,940億円[+370億円、+1.9%])、純利益は3,200億円(5月時点の予想:3,000億円[+200億円、+6.7%])の予想を上方修正しております。
修正の大きな要因は、為替の前提条件の変更と権益の売却によるもの等です。
Brent油価は通期で80ドル/bbl変更無し、為替は通期で130→135円/ドルに変更しました。
配当金等
気になる配当金についてです。
前回(5月)は増配を期待しましたが、年間配当64円/株を据え置くという結果でした。
そして今回は、なんと10円の増配が発表されました!
第二四半期37円、期末37円の計74円予想となります。
併せて、自社株買いも1,000億円することも発表され、総還元性向は61%程度になる見込みです。
また決算で同時に発表された、企業価値向上に向けた今後の取り組みでは、PBRの1倍をかなり意識していることがうかがえ、今後PBRの向上施策に強く取り組む意気込みを感じました。
また、株主還元については、増配、自社株買いだけでなく、来期の配当金も今期を下回らない金額とするよう最大限努力すると発表されており、還元への強化も好感です。
株価等
決算を受け、株価は8月9日終値1,814.5円→8月10日始値2,050円と大きく上昇しました。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 8.08倍 |
PBR(実績) | 0.61倍 |
1株配当(23/12予想) | 74円 |
予想配当利回り | 3.74% |
配当性向(23/3予想) | 30.2% |
まとめ
INPEXについての2023年12月期第二四半期決算内容を整理しました。
- 第二四半期の売上高は前年比から減少したが、純利益は前年比から増加
- 通期業績予想も前回発表から上方修正
- 配当金は+10円増配
少し前までは1,300円~1,600円のレンジ推移でしたが、直近は大きく価格を上げており、なかなか買い増しが難しいところです。少し様子見としたいと思います。
今回紹介した、INPEXは日本株投資の初心者にオススメの以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」の1つとしても紹介されています。是非当記事と併せて参考にしていただければと思います。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。