今回は2024年5月9日に発表がありました、J-POWERの2024年3月期の本期決算内容について整理していきたいと思います。
J-POWERの銘柄分析や、過去の決算分析は以下の通りです。
自分自身も少しですが保有しているため着目しています。
今回の決算内容やそれを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- J-POWERの投資を検証している人
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本書に記載されている、『お風呂に入っているときも「株を持っている」それだけで「ほぼ自動」でお金が入ってきます。』という言葉が好きです。
本決算内容
J-POWERは4-3月締めですので、今回の決算は2024年3月期の本決算となります。
その内容は、売上高が1兆2,579億円(前期は1兆8,419億円、-31.7%)、純利益は777億円(前期は1,136億円、-31.6%)の結果でした。予想に対しては売上高は-490億円未達、純利益は+107億円の結果です。
純利益の減少要因ですが、前期と比較して発電事業粗利、その他子会社利益/連結調整等の影響が大きかったようです。
要因は先回の決算(2024年3月期第二四半期)で発表された要因と同じですね。
発電事業粗利とは、「国内電気事業収益(水力・火力・風力・その他)ー燃料費等」のことです。JEPX価格の平均が2022年度(4~3月)は約20円/kWhだったのが、2023年は約10円/kWh(4~3月)と大きく下がったことと、資源価格影響、火力発電所利用率の低価による販売電力量の減少等により発電事業粗利が減少したようです。
JEPXとは、「Japan Electric Power Exchange」の略称で、日本語では「日本卸電力取引所」といいます。つまり電気を取引できる市場です。
電気の取引価格が2022年と比較して2023年は下がっおり、その影響が大きいようです。
その他子会社利益/連結調整等の部分は、石炭販売価格が低下し、豪州探鉱権益保有子会社の利益が大きく減ったことが原因です。
電力事業は外部の要因を大きく受けますね。
外部の要因が大きいとはいえ、前期はなかなか厳しい結果となりましたが、年度の途中の決算から予想されていたので、それほど驚きはありませんでした。
2022年度が良すぎたということもあります。
通期業績予想
続いて通期業績予想ついてです。
通期では売上高は1兆1,550億円(前期比:-1,029億円、-8.2%)、純利益は420億円(前期比:-357億円、-46.0%)です。
今期は更に厳しい内容を予想しています。
橘湾火力発電所トラブルが3月14日にプレスリリースされましたが、その影響もあります。
配当金
気になる配当金についてです。
前期の年間配当が90円/株→100円/株と10円/株増配となりました。
今期も100円/株を下限として継続する予定です。
減益ですが、増配してくれて嬉しい限りです。
前期が増配しても配当性向は23.5%ですので、まだ余力があるといったところですが、今期は減益予想により43.5%まで上昇してしまう予定です。
連結配当性向30%を目安に還元と会社は掲げていますので、少し厳しくなっています。
株価等
決算を受け、株価は5月9日終値2,671.5円→5月10日始値2,517.5円と大きく下落するといった影響がありました。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 11.07倍 |
PBR(実績) | 0.38倍 |
1株配当(25/3予想) | 100円 |
予想配当利回り | 3.93% |
配当性向(25/3予想) | 43.5% |
相変わらずPBRは0.38倍と低いですね。
まとめ
J-POWERについての2024年3月期本決算内容を整理しました。
- 2024年3月期の本決算は売上高、純利益共に前年比から減少
- 今期(2025年3月期)通期業績予想は更に減収減益
- 配当金は10円増配!
ここ数年は2,000円~2,400円のレンジ推移していましたが、2024年1月からは2400円以上の価格帯にいます。今回の決算で大きく下がりましたが、それでもまだ高値圏内のイメージです。
低PBRであること、配当も安定している点を踏まえ、投資していきたいのですが悩ましいです。もう少し下落したタイミング(2,400円以下)を見計らってから購入していきたいと思います。。
J-POWERは、日本銘柄の高配当株の一つです。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。