今回は2024年11月7日に発表がありました、キリンホールディングスの2024年12月期の第3四半期決算内容について整理していきたいと思います。
キリンホールディングスの銘柄分析や、過去の決算分析は以下の通りです。
僕自身も当銘柄に投資をしているため気になっている銘柄です。
高配当株銘柄でありながら、他の高配当株と比較すると株価もそれほど上がっていないため、気になっている人も多いと思います。
今回の決算内容、それを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- キリンホールディングスの投資を検証している人
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第3四半期決算内容
キリンホールディングスは1-12月締めですので、今回の決算は2024年12月期の第3四半期(1-9月)決算となります。
その内容は売上高が1兆6,997億円(前期は1兆5,479億円、+9.8%)、純利益は793億円(前期は839億円、-5.5%)の増収減益の結果でした。
事業利益(=事業の経常的な業績を測る利益指標として、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除して算出)は前期から+205億円で、Coke Nothestと協和キリンの増益で大きく増益しています。
一方、最終利益はFANCLの連結化に伴う段階取得差損約180億円が発生し、前年比減益になりました。(キリンホールディングスは2024年第3四半期において、FANCLを連結子会社化しました。)
通期業績予想内容
2024年12月期の通期業績予想については8月に発表された本決算の時から修正があります。
売上高は2兆3,000億円(前期比:+1,656億円、+7.8%、前回予想から変更無])、純利益は960億円(前期比:-167億円、-14.8%、前回予想から-180億円])と予想を減益としております。
8月にも修正があり、連続での修正となります。純利益は1,310億円(期初)→1,140億円(8月発表)→960億円(今回)
この下方修正も先述したFANCLの連結化に伴う段階取得差損が影響しています。
配当金等
気になる配当金についてです。
こちらも2月に発表された内容と変更なく、71円/株予想となっています。その際の配当性向は60.0%予想になっています。
通期の純利益予想が下がってきているので、配当性向は60%となっており、やや心配ですね。
キリンの配当方針は「連結配当性向を40%以上」としていることから、少し上回っている状態です。
ただし、キリンは、1949年の上場以来、通常の配当では一度も減配せずに安定した配当を継続していますので、引き続き期待していきたいですね。
株価等
決算を受け、株価は11月7日終値2,239.5円→11月8日始値2,150.0円と大きく下落しスタートしまし、その後も低迷を続けています。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 17.73倍 |
PBR(実績) | 1.45倍 |
1株配当(24/12予想) | 71円 |
予想配当利回り | 3.38% |
配当性向(24/12予想) | 60.0% |
まとめ
キリンホールディングスについての2024年12月期第3四半期決算内容を整理しました。
- 第3四半期の売上高、純利益は前年比増収・減益
- 2024年通期業績予想は前回から更に減益に変更
- 配当金は変更無く71円/株
日経全体は今年に入ってから調子が良いですが、キリンの株価は伸び悩んでおり、今回の決算で更に下落しております。
この状況踏まえ、僕自身は購入するのはありかと思っていますので、購入候補にノミネートしていきたいと思います。2025年での新NISAの成長投資枠での活用を積極的に検討していきたいと思います。
キリンホールディングスは、日本銘柄の高配当株の一つです。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。