今回は2025年2月7日に発表がありました、NTTの2025年3月期の第3四半期決算内容について整理していきたいと思います。
前回の決算分析は以下の通りです。
僕も毎月ちょっとずつ購入している着目銘柄です。
新NISAでも人気銘柄で、ここ最近の値動きが激しいため着目されている方も多いと思います。
そこで、今回の決算内容や、それを受けての僕の今後の戦略について説明していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- NTTの投資を検証している人
NTTは、高配当日本株投資の初心者にオススメの以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」の1つとしても紹介されている銘柄です。
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本書に記載されている、『お風呂に入っているときも「株を持っている」それだけで「ほぼ自動」でお金が入ってきます。』という言葉が好きです。
第三四半期決算内容
NTTは4-3月締めですので、今回の決算は2025年3月期の第3四半期(4-12月)決算となります。
その内容は、売上高に当たる営業収益が10兆497億円(前期比+3,329億円、+3.4%)、純利益は8,507億円(前期比-1,604億円、-15.9%)と前年から増収・減益の結果でした。
営業収益は過去最高を更新しています。

純利益について、通期計画の1兆1000億円に対する進捗率は77.3%と5年平均の87.1%を下回る結果となりました。
第二四半期決算に続き少し心配ですね。このまま通期の予想を達成できるのか正念場です。
事業別に見ると、第二四半期決算と同じように、総合ICT事業、地域通信事業の営業利益が前年比で特に減少しています。

それぞれの事業内容は・・・
総合ICT事業
事業内容:携帯電話事業、国内電気通信事業における県間通信サービス、国際通信事業、ソリューション事業、システム開発事業およびそれに関連する事業など
主要事業会社:NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア
地域通信事業事業
事業内容:国内電気通信事業における県内通信サービスの提供およびそれに附帯する事業など
主要事業会社:NTT東日本、NTT西日本
となっており、各事業の内容とサービスの遷移は以下が分かりやすいですね。

総合ICT事業は、NTTドコモの決算資料を確認すると、第二四半期の時と同様にモバイル通信サービス収入の減少や、販売強化の施策費増が影響しているようです。

通期業績予想
続いて通期業績予想ついてが、こちらは前回の発表から変更無です。
参考に記載します。
通期では売上高に当たる営業収益が13兆4,600億円(前期比:+854億円、+0.6%)、純利益は420億円(前期比:-1,795億円、-14.0%)です。

今期は増収・減益の予想となっています。
進捗率が思わしくないので達成できるのか心配です。
配当金等株主還元
気になる配当金についてですが、前回決算の発表から変更なく、5.2円/株予想です。
配当金の推移は以下の通りです。

2023年度の配当性向は33.8%で、今期も40%予想となっており、まだ余裕がありますね。
また、以前の決算で2,000億円(上限)の自己株式取得を発表しましたが、現在の進捗は1,617億円といった結果も報告されています。

その他
株主数が2023年3月と比べ2.7倍増となる247万人(+155万人)に拡大し過去最高を更新しております。また、株主の年齢構成も若返りが図られております。

株価の最低単元が安く、購入しやすいですし、新NISAの影響も大きいものと思われます。
株価等
2月7日後場(14:00)の決算を受け、株価は2月7日始値150円から、終値146.9円まで下落となりました。その後少し戻しましたが、停滞が続いております。
決算に対して良い受け止めがされなかったことだと思います。

24年の最初は新NISAの影響もあり、株価は好調でしたが、24年3月期本決算後、大きく下落し、145円付近まで下がり、その後160円まで上昇した後、日経全体の暴落に至りましたが、その際も下落は145円付近と持ちこたえました。
その後も下落する場面がありましたが、145円付近がサポートになっているようです。
今回の決算でもそこらへんがサポートになっています。

現状の各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 11.23倍 |
PBR(実績) | 1.21倍 |
1株配当(25/3予想) | 5.2円 |
予想配当利回り | 3.53% |
配当性向(25/3予想) | 40.0% |
まとめ
NTTについての2025年3月期第三四半期決算内容を整理しました。
- 2025年3月期第二四半期の決算について、前年比売上高は増収、純利益は減益
- 今期通期業績予想は前回発表から変更無し(前期から増収・減益)
- 配当金は前回決算発表から変更なく、5.2円/株
前回の決算と傾向は同じです。
ここ数年は株価は順調でしたが、24年3月期本決算から低調気味です。
しかし、僕自身は長期で保有をするつもりで定期的に購入していますし、直近の安値ではスポットでも購入しています。
NTTは、高配当日本株投資の初心者にオススメの以下書籍、「死ぬまで持ちたい銘柄17」の1つとしても紹介されている銘柄です。高配当日本株を学ぶのであれば以下書籍がおすすめです。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。