今回は2024年11月13日に発表がありました、ENEOSホールディングスの2025年3月期第2四半期の決算内容について整理していきたいと思います。
ENEOSホールディングスの銘柄分析や、過去の決算分析は以下の通りです。
自分自身も保有しているため着目しています。
今回の決算内容やそれを受けての今後の戦略について解説していきたいと思います。
- 日本株の高配当投資に興味がある人
- ENEOSホールディングスの投資を検証している人
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本書に記載されている、『お風呂に入っているときも「株を持っている」それだけで「ほぼ自動」でお金が入ってきます。』という言葉が好きです。
本決算内容
ENEOSは4-3月締めですので、今回の決算は2025年3月期第2四半期の決算となります。
その内容は、売上高が6兆3,484億円(前期は6兆6,195億円、-4.1%)、純利益は682億円(前期は1,717億円、-60.3%)、純利益(在庫影響除く)は1,117億円(前期は1,560億円、-28.4%)の減収・減益という結果でした。
在庫影響:備蓄している石油が原油価格の変動に受ける影響です。ENEOSは在庫影響を除いた営業利益を発表することが特徴です。
営業利益の主な減益要因ですが、「石油製品ほか」セグメントでは、白油マージンの良化はあるものの、マイナスのタイムラグ、及び資産売却等の一過性利益の剥落などにより減益し、「金属」セグメントでは、こちらも一過性利益の剥落があり減益となったことによるものです。
白油:無色透明に近い油種である「ガソリン」・「軽油」・「灯油」・「A重油」を表します。
マージン:販売価格から原油代などの原料コストを差し引いた部分のこと表します。
タイムラグ:石油製品の売値とコストに時間差が発生すること。
通期業績予想
続いて通期業績予想ついてですが、こちらは期初の予想から変更有りです。
通期では売上高は14兆円(前期比:+1,434億円、+1.0%、当初予想から-6,000億円)、純利益は2,200億円(前期比-681億円、-23.6%、当初予想から+100億円)、純利益(在庫影響除く)は2,200億円(前期比-179億円、-7.5%、当初予想から+100億円)と前年比増収・減益という予想です。当初予想から売上は減で利益は増に修正となっています。
円安進行や銅貨上昇の影響もあり利益の上方修正をしています。
配当金等株主還元
気になる配当金等の株主還元についてです。
年間配当22円/株から26円/株と4円、18%の増配を発表しました。
ENEOSは2021年度から22円/株をキープしており、しばらく増配が無い状態でしたがようやく増配となりました。非常に嬉しいです。
期初に発表した2,000億円の自社株式の取得も含めると23ー24年度の総還元性向平均は85%の見込みと前回発表からこの部分は同じです。今期だけですと100%は超えていますので還元しまくりですね。
会社が発表している中期期間における株主還元の考え方では
- 3ヶ年平均で、在庫影響除き当期利益の50%以上を「配当と自社株買い」で還元する
- また、安定的な配当継続に配慮し、22円/株の配当を下限とする
となっていますが、今期はちょっとやりすぎでは?と思うくらいです。
しかし、株主還元に積極的な点は評価したいところです。
株価等
決算が11月13日13時の場中でしたので、それを受け、株価は下記のように約50円上昇しまいした。市場にとってかなりポジティブと捉えられたようです。
その後も高値をキープしています。
各指標は以下の通りです。
PER(会社予想) | 10.49倍 |
PBR(実績) | 0.72倍 |
1株配当(25/3予想) | 26円 |
予想配当利回り | 3.28% |
配当性向(25/3予想) | 33.2% |
配当利回りは3%台ですね。少し前までは4%を超えていましたが、大分株価が上昇したことによるものですが、相変わらずPER、PBRは低いですね。
まとめ
ENEOSについての2025年3月期第2四半期の決算内容を整理しました。
- 2025年3月期第2四半期の決算は売上高、純利益は減収・減益
- 今期(2025年3月期)通期業績予想は売上高減、利益増に修正
- 配当金は4円/株(+18%)の増配
昨年中盤までは400円~500円のレンジ推移していましたが、その後は500円を上回り、24年3月期本決算後更に大上昇し、その後は700-800円台をキープしている状態です。
低PBRであること、配当も安定している点を踏まえ、投資していきたいのですが、直近で上がってきてしまっており様子見判断です。
原油価格が下がって株価が下落するまでは待ちですね。
ENEOSは、日本銘柄の高配当株の一つです。
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本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。