6月末に(株)三越伊勢丹ホールディングス[東証プライム:3099(業種分類:小売業)]の株主優待カードが届きました。
三越伊勢丹の株主優待カードは10年程前、当時合併前の伊勢丹の時からお世話になっています。(途中の海外赴任で一時期手放していましたが)
僕の投資方針は、高配当株銘柄への長期投資を基本としていますが、ファッション好きな僕としては、株主優待で安く買い物ができる、こういった銘柄をいくつか購入しています。
従って、今回は、三越伊勢丹ホールディングスの株主優待制度や、銘柄を解説したいと思います。
三越伊勢丹ホールディングスの株主優待制度
まずは、株主優待制度についてです。
1.株主優待制度の主な内容
株主には冒頭で紹介した、優待カードが届きます。
このカードの特典は以下の二つです。
- 三越・伊勢丹・岩田屋・丸井今井をはじめグループ各店舗での買物や飲食代金を利用限度額の範囲内で10%割引
- グループ会社、提携施設での優待
僕はよく、新宿の伊勢丹メンズ館で買物をしますので、この買物が10%の割引になるサービスに魅力を感じて、活用しております。
2.10%割引の対象店舗
買物や飲食代金が10%の割引となる店舗については、出来る店舗と出来ない店舗があるので注意が必要です。
実店舗での利用
オンラインではなく、実店舗で利用する場合は、以下の通りです。
利用できる店舗
- 三越
日本橋本店、銀座店、仙台三越、名古屋三越栄店、名古屋三越星ヶ丘店、広島三越、高松三越、松山三越、全国各地の小型店舗 - 伊勢丹
新宿本店、立川店、浦和店、静岡伊勢丹、イセタン羽田ストア(メンズ)ターミナル、イセタン羽田ストア(メンズ)ターミナル2、イセタン羽田ストア(レディス)ターミナル1、イセタンサローネ(六本木)、エムアイプラザ各店 - 札幌丸井三越
丸井今井札幌本店、札幌三越 - 函館丸井今井
丸井今井函館店 - 新潟三越伊勢丹
新潟伊勢丹 - 岩田屋三越
岩田屋本店、岩田屋久留米店、岩田屋サロン各店、福岡三越、ラシック福岡天神 - ジェイアール西日本伊勢丹
ジェイアール京都伊勢丹、ルクア大阪内 イセタン各ショップ
※LUCUAメンバーズカードとは併用不可
利用できない店舗
ラシック(名古屋)、新宿アルタ、池袋サンシャインシティアルタ、原宿アルタ、ミーツ国分寺、イセタン ミラー(コスメ小型店舗)、伊勢丹海外店、三越海外店、FOOD&TIME ISETAN(アトレ品川店内)、FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA、FOOD&TIME ISETAN OFUNA
三越伊勢丹グループの店舗だといっても全て使えないので注意が必要ですね。
全部使えたら良いのにと思いますが、制限があるようです。
しかし、伊勢丹や三越では使えるので、おおむね問題無いのかなとは思っています。
また、優待カードを使用する際は、支払い方法にも制限があるので注意が必要です。
使用可能な支払い方法は、現金、三越・伊勢丹・岩田屋・丸井今井発行の商品券、全国百貨店共通商品券、百貨店ギフトカード、商品お取替券、(株)エムアイカード発行のクレジットカードとなっています。
僕もこのルールをよく忘れて、支払い時に現金が足らず、ATMに行くので店員に待ってもらうということをよくやらかしてしまい、恥ずかしい思いを何度かしています。
あと、対象店舗ならどんな商品にでも使えるわけではなく、ギフト券等の適用除外品目や、高級ブランド等での適用除外ブランドがあるので、その点も注意が必要です。店員に聞くなどして、カードの割引きが可能かどうかは確認する必要があります。
オンラインでの利用
オンラインストアでは、以下のサイトでの使用が可能です。
- 三越伊勢丹オンラインストア
- 三越伊勢丹のラグジュアリーオンラインストア
- 丸井今井オンラインストア
- 岩田屋三越オンラインストア
- ジェイアール京都伊勢丹オンラインストア
- 化粧品オンラインストア(meeco)
ただし、支払いは(株)エムアイカード発行のクレジットカードでのみ割引が可能ということなので、僕はこのカードを持っていないので、使用したことがありません。
3.利用限度、発行時期について
10%の割引には保有株数によって利用額の限度があります。
以下表を参照ください。
発行は年1回の発行となっているようです。
3月末時点に株を保有の場合は、6月末に送られてきて、次の年の7月末まで使用でき、
9月末時点に株を保有の場合は、11月末に送られてきて、次の年の7月末まで使用できるようになっているようです。
また、長期保有特典もあり、利用限度額が2倍になります。
カードを貰ったあと、100株以上保有で3月末基準日を2年連続達成し、その時点で300株保有していれば達成できます。
4.グループ会社、提携施設での優待について
細かい点はいくつか割愛しますが、他にもお得な特典があります。
今はクルマを保有していないので、使わなくなってしまいましたが、この中でも、僕が昔嬉しかったのは、駐車場サービスです。
三越伊勢丹ホールディングスの銘柄情報
1.基礎データ
連結純利益の推移は以下の通りとなっています。
2020年からは新型コロナウイルスの影響での休業、時短営業、かつ海外からの訪日者がほぼ無くなってしまったことにより厳しい事業状態ですね。
22年3月期では黒字になったものの、不動産の売却や繰延税金資産の計上による影響が大きく、主力の百貨店事業の営業利益はまだ赤字になっています。ただ、未だコロナの影響はしばらく続く見込みであるものの、オンライン販売の増加や、販売管理費の削減等により百貨店事業の赤字額は減ってきております。そして、22年度通期では黒字を予測となっています。
基礎情報については以下の通りです。
PER(会社予想) | 22.76倍 |
PBR(実績) | 0.76倍 |
1株配当(22/3) | 10円 |
配当利回り | 0.99% |
配当性向(22/3) | 30.9% |
(株価は2022年7月15日の終値1,014円)
株価の推移は以下の通りです。
コロナ時には500円以下まで下がり、直近では、海外からの観光客受け入れ再開から株価は上がり始め、直近ではコロナの第7波でまた下がっています。コロナの影響を大きく受ける業界ですね。
今の株価が安いか高いかについては、業績を踏まえると難しい判断になると思いますが、アフターコロナの事を考えると検討の余地はあるのではないかと思っています。
2.配当金について
僕の大好きな配当金推移です。三越伊勢丹は決して高配当では無いですが、株主優待と合わせて考えています。
また、配当性向は22年3月期は30.9%です。
23年3月期には中間6円、期末6円の、年間計12円で増額になる予想です。
来年配当金は増える予定であるものの、利回りとしては低いです。
ただ、仮に株主優待カードで3万円の優待割引を受けた場合は、30%超えの利回りになりますね。(もちろんその分30万円の出費をしているわけですが)
三越、伊勢丹等で本当に欲しいものがあったり、よく買い物する人にとっては、株主優待による割引を考えて、利回りを検討するのも有りだと思います。
まとめ
三越伊勢丹ホールディングスの株主優待制度と銘柄紹介を紹介させて頂きました。
簡単にまとめると、
- 株主優待カードで、主にお得な内容は、三越、伊勢丹等の買物が10%割引
- 業績は厳しい状態であるが、徐々に回復傾向。アフターコロナを見据え検討の余地有
といった内容です。
ご参考になれば幸いです。
本記事は、自分自身の銘柄調査の一環として行った内容で、投資判断についても記述されていますが、投資を推奨するものではありません。
投資をする際は、最新の情報を調べた上で、自己責任で投資判断するようにお願いします。